ランタナ

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ランタナはクマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)の常緑低木である。
ランタナ属は中南アメリカを中心に150種くらいが分布する。
本種が代表種で和名を七変化(シチヘンゲ)といい、属名の和名もシチヘンゲ属という。
本種の原産地は南アメリカである。
英名はコモンランタナ(common lantana)という。
現在では世界各地の広い範囲で野生化している。
そのため、国際自然保護連合(IUCN)の「種の保存委員会」(SSC)では、「世界の外来侵入種ワースト100」に指定している。
日本へは江戸時代の後期に渡来した。
庭植え、鉢植えで観賞用に栽培されている。
また、小笠原諸島や沖縄では逸出したものが野生化している。
そのため、日本でも侵略的外来種として「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されている。
別名をランタナや紅黄花(コウオウカ)という。
園芸的にはランタナとされることが多い。
樹高は1メートルから2メートルである。
茎の断面は四角形で、棘が生える。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には硬い毛が生え、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月から10月である。
茎先に半球状の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな花をたくさんつける。
花径は1センチくらいである。
花冠のつけ根の部分は筒状で、先は4つから5つに裂ける。
花の色は初めは黄色や淡い紅色で、のちに濃い赤色や橙色に変わる。
花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黒く熟する。
種子は有毒である。
園芸品種には花の色が黄色や白で変化しないものもある。
花言葉は「厳格」である。
9月7日の誕生花である。
属名の Lantana はヨーロッパ産の「Viburnum lantana」 からの転用である。花の形や花序が似ていることから転用された。
種小名の camara は「アーチ状の」という意味である。
亜種名の aculeata は「棘のある」という意味である。
写真は11月に新宿御苑で撮った。
学名:Lantana camara subsp. aculeata(広義:Lantana camara)


★花びらを群がるように寄せ集め
 色鮮やかにランタナの咲く
☆七色に花色変えてランタナは
 故郷を忘れ旅を続けて

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# by ryudesuyo | 2016-09-07 11:42 | クマツヅラ科 | Trackback | Comments(0)

すぎもり鶏頭(スギモリゲイトウ)

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すぎもり鶏頭(スギモリゲイトウ)はヒユ科ヒユ属(アマランツス属)の一年草である。
アマランツス属は世界に88種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
同属の中に葉を食用とするひゆ(ヒユ)が含まれ、属名の和名をヒユ属という。
本種の原産地は熱帯アメリカで、高地に生える。
現在では世界各地に広がり、観賞用に栽培されている。
また、中国や東南アジアでは種子や若葉を食用とする。
英名はレッドアマランス(red amaranth)という。
中国名は繁穗*(fansuixian)である。(*印=クサカンムリ+見)
日本への渡来時期についてははっきりした資料がない。
日本では観賞用として稀に庭植えで栽培され、逸出したものが野生化している。
「すぎもり」の名の由来は不明である。
鶏頭(ケイトウ)の名は花序を鶏冠(とさか)に見立てたものである。
草丈は1メートルから2メートルである。
葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7月から9月くらいである。
茎先や葉の脇から穂状の花序を出し、暗い紅色の花をつける。
花穂はよく枝分かれをする。
花の後にできる実は胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。
属名の Amaranthus はギリシャ語の「amaramthos(しぼまない)」からきている。
種小名の cruentus は「深紅の」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Amaranthus cruentus


★野菜ならそんなものかと思うけど
 大きすぎるね狭い日本じゃ

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# by ryudesuyo | 2016-09-06 18:12 | ヒユ科 | Trackback | Comments(0)

縷紅草(ルコウソウ)

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顔出した雄しべ愛しき縷紅草

縷紅草(ルコウソウ)はヒルガオ科サツマイモ属(イポモエア属)の蔓性多年草である。
イポモエア属は世界に500種以上が分布する。
また、多くの園芸品種がある。
薩摩芋(サツマイモ)が代表種で、属名の和名もサツマイモ属という。
園芸的にはイポメア属の名が用いられることが多いが、これは属名を英語風に読んだものである。
なお、本種は分類の仕方によってはルコウソウ属とされることもあるが、Catalogue of Life でも YList でもそれは異名の扱いとなっている。
本種の原産地は、メキシコから南アメリカ大陸の北部である。
英名はサイプレスバイン(cypress vine)である。
サイプレスは糸杉(イトスギ)のことで、バインは蔓性の植物を指す言葉である。
日本へは江戸時代の初期に渡来した。
庭植え、鉢植えで支柱を立てるなどして観賞用に栽培されている。
寒さに弱いので、園芸上は一年草として扱われる。
和名の「縷」は糸を意味する言葉で葉の形状を表し、「紅」は花の色を表している。
草丈は40センチから50センチくらいである。
蔓の長さは1メートルから3メートルになる。
葉は羽状に深く裂けて糸のように細かく、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8月から10月である。
細い筒状で先が星状に浅く5つに裂けた真紅の花をつける。
花径は2センチくらいである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
近縁種に、葉に切れ込みがない丸葉縷紅草(マルバルコウソウ)がある。
また、両者が交雑育成されたのが羽衣縷紅草(ハゴロモルコウソウ)である。
俳句の季語は夏である。
花言葉は「おせっかい」である。
8月24日の誕生花である。
属名の Ipomoea はギリシャ語の「ips(芋虫)+homoios(似た)」からきている。物に絡みついて這い登る性質からから名づけられた。
種小名の quamoclit はギリシャ語の「kyamos(豆)+clitos(低い)」からきており、マメのように蔓性で背丈が低いという意味から名づけられた。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Ipomoea quamoclit(異名:Quamoclit vulgaris)


★小さくも真っ赤に燃える縷紅草
 陽射しに映えるパッションの色
☆夏空に真紅の星は縷紅草
 涼やかな葉は緑優しく

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# by ryudesuyo | 2016-08-31 11:15 | ヒルガオ科 | Trackback | Comments(0)

松葉牡丹(マツバボタン)

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松葉牡丹(マツバボタン)はスベリヒユ科スベリヒユ属(ポルチュラカ属)の一年草である。
ポルチュラカ属は世界の温帯から熱帯にかけて137種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
また、多くの園芸品種が作出されている。
本種の原産地はブラジル、アルゼンチン、ウルグアイである。
英名はローズモス(rose moss)、モスローズ(moss rose)などである。
日本へは江戸時代の末期に渡来した。
庭植え、鉢植えとして観賞用に栽培されている。
また、逸出したものが全国各地で野生化している。
例えば北海道のブルーリストではBランク(北海道に定着している外来種)に選定されている。
和名の由来は、葉が多肉質で「松」のように細く、花が「牡丹」に似るということからきている。
草丈は10センチくらいである。
茎は地を這って横に広がる。
葉は線状の披針形(笹の葉のような形)で、先は鋭く尖る。
葉は互い違いに生える(互生)が、茎先では輪生状となる。
開花時期は6月から9月である。
花の色には赤、桃色、白、黄色、橙色などがある。
花径は3センチから6センチくらいで、一重咲きのものと八重咲きのものがある。
一重咲きの場合の花弁数は5枚である。
花は一日花だが、次々と花をつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「無邪気」「可憐」である。
8月21日の誕生花である。
属名の Portulaca はラテン語の「porta(入口)の縮小形である portula」からきている。果実は熟すと蓋がとれて口が開くことから名づけられた。
種小名の grandiflora は「大きな花の」という意味である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Portulaca grandiflora(異名:Portulaca pilosa subsp. grandiflora)


★むせ返る夏の陽射しも友にして
 色も鮮やか松葉牡丹は
☆夏の日の燃える思いはその花に
 松葉牡丹の色とりどりに

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# by ryudesuyo | 2016-08-23 14:23 | スベリヒユ科 | Trackback | Comments(0)

唐糸草(カライトソウ)

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唐糸草(カライトソウ)はバラ科ワレモコウ属(サングイソルバ属)の多年草である。
サングイソルバ属はアジア、ヨーロッパ、北アメリカに40種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
日本にも吾亦紅(ワレモコウ)などが分布し、属名の和名はワレモコウ属という。
本種は日本固有種である。
本州の中部地方北部から北陸地方にかけて分布し、日本海側の亜高山や高山の砂礫地や草地に生える。
また、観賞用として庭植え、鉢植えにされる。
草丈は40センチから90センチくらいである。
根際から生える葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)である。
小葉は長い楕円形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎につく葉は小さく、疎らに互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から9月である。
茎先に長さ10センチくらいの紅色の穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出す。
花は上から下へと咲いていく。
花びらはなく、萼片が4枚で、雄しべが萼片より長く突き出す。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
和名の由来は、糸状の花糸(雄しべの花粉を入れる袋についている柄)を中国から渡来した絹糸に見立てものである。
花言葉は「繊細」である。
8月16日の誕生花である。
属名の Sanguisorba はラテン語の「sanguis(血)+sorbere(吸収する)」からきている。根にタンニン多いので止血作用があるという評判から名づけられた。
種小名の hakusanensis は「(石川県の)白山の」という意味である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Sanguisorba hakusanensis


★鮮やかなピンクの色がよく似合う
 唐糸草は日本の宝
☆野の中にピンクの花はフワフワと
 風に揺られて漂うように

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# by ryudesuyo | 2016-08-19 16:35 | バラ科 | Trackback | Comments(0)