蒲葵(ビロウ)はヤシ科ビロウ属の常緑高木である。
四国から沖縄にかけて分布し、海岸に近い林の中に生える。
海外では、台湾、中国の南部にも分布する。
樹高は3~10メートルくらいである。
幹は直立する。
葉は円形で、手のひら状に深く裂けて垂れ下がる。
葉の長さは1~2メートルくらいあり、幹の先に集まって生える。
開花時期は春から夏である。
雌雄異株である。
葉の脇から枝分かれをした大形の円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、黄白色の小花をたくさんつける。
花は独特の臭気を放って昆虫を誘う。
実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、黒緑色に熟する。
沖縄では、庭木や街路樹とするほか、葉は扇や笠に利用し、若芽は食用にする。
写真は11月に沖縄の東南植物楽園で撮った。
学名:Livistona chinensis
★美しい姿かたちのビロウヤシ
暮らしに活かす知恵に守られ
花図鑑
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