紫桜(ムラサキザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
江戸時代の後期からその名称は記録されているが、現在のものと同一かどうかははっきりしない。
桜の名所であった荒川堤から広まったものが植物園などで栽培されているものと推測される。
分類上は里桜(サトザクラ)の1つとされている。
里桜(サトザクラ)は主に大島桜(オオシマザクラ)を母種とする園芸品種の総称である。
平安時代から人為的な交配や野生のものから選抜育種などが行われ、200以上の種類がある。
本種は大山桜(オオヤマザクラ)の影響が見られる。
樹高は4から7メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の両面や葉の柄に毛は生えない。
開花時期は4月中旬から下旬である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
花径3センチから5センチの大輪で、花びらは5枚から10枚である。
旗弁という花びら状の突起がある。
花の色は濃い紅紫色で、花びらの形は円形である。
散り際には花芯が赤味を帯びる。
一総につく花の数は3、4輪である。
花にはかすかな香りがある。
結実性がある。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana cv. Purpurea
★紫の大きな花がポイントさ
少し派手目に咲いてみたくて
花図鑑
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