石戸の蒲桜(イシドノカバザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
原木は埼玉県北本市の東光寺の境内にある。
樹齢は800年と推定されている。
大正11年に国の天然記念物に指定されている。
和名の由来は、源頼朝の異母弟で「蒲冠者」と呼ばれた源範頼の伝説に因む。
また、広重が浮世絵に描いたものがヨーロッパに渡り、ゴッホのタンギー爺さんの絵の背景に使われているという。
日本五大桜に数えられる名木である。
山桜(ヤマザクラ)と江戸彼岸(エドヒガン)の自然雑種である。
なお、「蒲桜」というのはカンバ類に似た木肌をした桜の総称である。
原木の樹高は14メートルくらいである。
原木の開花時期は染井吉野(ソメイヨシノ)よりも少し遅く、4月上旬である。
5弁花で花の色は白い。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の media は「中間の」という意味である。
写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Prunus x media 'Media'
★江戸の世に既に知られた名木の
末裔なるかこの花びらは
花図鑑
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