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鳴子百合(ナルコユリ)

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鳴子百合(ナルコユリ)はユリ科アマドコロ属の多年草である。
分類体系によってはスズラン科とされる。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中や草地に生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
草丈は50~90センチくらいである。
茎は円柱形で、上部は弓状にたわむ。
近縁種の甘野老(アマドコロ)の茎には角があり、斜上して先は曲がらない。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
本種は葉先が下に下がり、甘野老(アマドコロ)は斜上する。
開花時期は5~6月である。
葉の脇から花柄を出して枝分かれをさせ、緑白色をした筒状の花を1~3輪くらい下向きにつける。
花筒の長さは2センチくらいで、先のほうが色が濃くなる。
先端は6つに裂け、緑色を帯びる。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
和名の由来は、花の様子を「鳴子」に見立てたものである。
「鳴子」というのは田畑を荒らす鳥や獣を追い払うためのもので、竹筒を小さな板に並べてぶら下げたものである。
根茎は生薬で黄精(おうせい)といい、滋養、強壮薬とされる。
属名の Polygonatum はギリシャ語の「polys(多)+gonu(節)」からきている。根茎にたくさんの節があることから名づけられた。
種小名の falcatum は「鎌状の」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園の山野草展で撮った。
学名:Polygonatum falcatum


★ぶらぶらと花を垂らして鳴子百合
 触れてみようか音色聞きたく
鳴子百合(ナルコユリ)_d0059226_10312537.jpg

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by ryudesuyo | 2011-05-03 10:32 | ユリ科
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