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蝦夷風露(エゾフウロ)

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蝦夷風露(エゾフウロ)はフウロソウ科フウロソウ属の多年草である。
日本固有種である。
北方領土を含む北海道から本州の東北地方北部にかけて分布し、海岸近くから山地にかけての草原に生える。
また、滋賀・岐阜県境の伊吹山にも分布し、高山の草原に生える。
分類上は、白山風露(ハクサンフウロ)や伊吹風露(イブキフウロ)の基本種とされている。
また、浜風露(ハマフウロ)とはきわめて近い間柄で、北海道では海岸に近づくにつれて浜風露(ハマフウロ)に切り替わる。
草丈は30~80センチくらいである。
葉は楕円形で手のひら状に切れ込むが、浜風露(ハマフウロ)よりも葉の切れ込みが深く、裂片の幅が狭い。
開花時期は7~9月である。
茎が枝分れをして、その先に花径3センチくらいの5弁花をつける。
花の色は淡い紅紫色で、色の濃淡には幅がある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
浜風露(ハマフウロ)と比べると萼片の幅が狭く、萼片に生える長い毛が多い。
属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」に由来する。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。
種小名の yesoense は「蝦夷(北海道)の」という意味である。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Geranium yezoense


★どこでどう見分けてよいか蝦夷風露
 名にとらわれず花は咲けども
蝦夷風露(エゾフウロ)_d0059226_11134163.jpg

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by ryudesuyo | 2011-07-14 11:14 | フウロソウ科
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