西表姫蘭(イリオモテヒメラン)はラン科ヤチラン属(マラクシス属)の多年草である。
八重山諸島に分布し、林の中に生える地生種である。
海外では、台湾やフィリピンにも分布する。
草丈は20センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は楕円形である。
5枚から8枚くらいが疎らに生える。
自生地での開花時期は8月から9月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色ないし赤紫色の小さな花をたくさんつける。
花径は5ミリくらいである。
ランの仲間にしては珍しくレッドデータに登録されていない。
株分けでどんどん広がり、繁殖力が強いのだそうだ。
属名の Malaxis はギリシャ語の「malacos(繊細)」に由来する。この属の1種の性質からつけられた名である。
種小名の bancanoides の意味は調べてもわからなかった。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Malaxis bancanoides
★蘭だけど育つ力は逞しく
群れ咲きをする花もあるのと
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