匂い菫(ニオイスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
学名のビオラ・オドラータで表示するものもある。
原産地はヨーロッパ、西アジア、北アフリカである。
日本でも、逸出したものが野生化している。
英名をスイートバイオレット(sweet violet)という。
草丈は10~15センチくらいである。
根際から生える葉は円心形である。
有茎種である。
開花時期は2~4月である。
花の色は濃い紫色で、左右相称の5弁花である。
園芸品種には、淡い紫色、白、ピンクなどのものもあり、八重咲きもある。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は太目で短い。
花には仄かな香りがある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
香料用としても栽培され、料理に使われる。
胃熱、眼炎、直腸脱、百日熱、胸病、腫瘍、消化不良などにも薬効があるという。
ただし、根はアルカノイドを含んでいるため有毒である。
また、この花はシェイクスピアの「夏の夜の夢」の中にも「恋の媚薬」として登場している。
俳句の季語は春である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の odorata は「よい香りのする」という意味である。
写真は4月に神代植物公園のすみれ展(日本すみれ研究会)で撮った。
学名:Viola odorata
★少しだけ恋の媚薬を使おうか
たった一度の出来事だから
花図鑑
植物図鑑
|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
|
|