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舞鶴天南星(マイヅルテンナンショウ)

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舞鶴天南星(マイヅルテンナンショウ)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草である。
本州の岩手県から九州にかけて分布し、山地の湿地や河原などに稀に生える。
海外では、台湾、朝鮮半島、中国などにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は60~120センチくらいである。
葉は1枚で、鳥足状の複葉である。
葉の柄は35~70センチくらいあり、小葉17~21枚くらいで1枚の葉が構成される。
小葉の形は幅の狭い倒卵形で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
頂小葉が次の側小葉よりもいちじるしく小さいのが特徴である。
開花時期は5~6月である。
小さな個体は雄花だけからなり、大きな個体は両性花となる。
仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)は緑色である。
仏炎苞のつけ根のほうは筒状である。
上部は卵形で、先は尾状となって曲がる。
肉穂花序は棒状である。
付属体が糸状に上へ向かって長く伸びる。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
和名の由来は、葉と花序の様子を鶴が舞う姿にたとえたものである。
属名の Arisaema はギリシャ語の「aris(植物名の1つ)+haima(血)」からきている。血のような斑点が葉にある植物といった意味合いになる。
種小名の heterophyllum は「いろいろの形の葉の」という意味である。
写真は6月に東北大植物園で撮った。
学名:Arisaema heterophyllum


★鶴の舞う姿に擬して名づけらる
 天南星の緑爽やか
舞鶴天南星(マイヅルテンナンショウ)_d0059226_1254812.jpg

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by ryudesuyo | 2012-06-09 13:00 | サトイモ科
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