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イノンド

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イノンドはセリ科イノンド属の一年草である。
1属1種である。
原産地は西アジアからインドにかけた一帯である。
種子や葉を生薬や香辛料とする。
生薬では、蒔蘿(じら)、蒔蘿子(じらし)といい、興奮剤や駆風剤として利用される。
香辛料としては、強い香りと味があるので、カレーやピクルスなどに使用される。
英名はディル(dill)である。
日本へは江戸時代に渡来した。
和名はスペイン語のイネルド(eneldo)が転訛したものである。
栽培の歴史は古く、5000年前のメソポタミア文明の時代の記録にも残されている。
草丈は40~60センチくらいである。
葉は羽状に細かく裂けて、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5~7月である。
茎先に複数の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな白ないし黄白色の花をたくさんつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
属名の Anethum はイノンドのギリシャ古名(anethon)からきている。
種小名の graveolens は「強い臭いのある」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Anethum graveolens


★さまざまな香りを生んだ文明の
 足音なるやイノンドの花
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by ryudesuyo | 2012-06-14 14:20 | セリ科
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