鳴子稗(ナルコビエ)はイネ科ナルコビエ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、河原や草地に生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、アムール地方、モンゴル、ベトナムなどにも分布する。
別名を雀の粟(スズメノアワ)ともいう。
草丈は60~70センチくらいである。
茎はつけ根で枝分かれをして直立する。
葉は細長い披針形ないし線形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は薄く、軟毛が生える。
葉脈は平行脈で、葉の先は尖る。
開花時期は7~10月くらいである。
花序のつく枝は長さ4センチくらいで、穂軸の下側に小穂を密につける。
その様子を鳴子(田畑から害鳥獣を追い払うために数本の竹筒を板に並べてぶら下げた道具)に見立てたのが名の由来である。
花の後にできる実はえい果(イネ科の果実で薄い木質の果皮が種子に密着している)である。
属名の Eriochloa はギリシャ語の「erion(軟毛)+chloe(草)」からきている。えいに白い軟毛が密生することから名づけられた。
種小名の villosa は「軟毛のある」という意味である。
写真は8月に小石川植物園で撮った。
学名:Eriochloa villosa
★面白い形の草の穂あるものと
感心しきり腕組みながら
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