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アポイ石菖(アポイゼキショウ)

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アポイ石菖(アポイゼキショウ)はユリ科チシマゼキショウ属(トフィルディア属)の多年草である。
分類体系によっては(APGIII)チシマゼキショウ科とされる。
トフィルディア属は北半球に20種くらいが分布する。
日本にも千島石菖(チシマゼキショウ)などが分布し、属名の和名をチシマゼキショウ属という。
本種は北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や亜高山の石灰岩地や蛇紋岩地などに生える。
和名の由来は北海道のアポイ岳に生えることからきている。
「石菖」の名は、岩場に生えて葉の形が菖蒲(ショウブ)に似ていることからきている。
別名を矮鶏石菖(チャボゼキショウ)という。
「矮鶏」は植物では小さなものにつけられる名である。
草丈は10センチ前後である。
根際から生える葉は長さ5センチくらいの剣形で、先が尖る。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はないが、ざらつく。
茎にも1枚ないし2枚の小さな葉がつく。
開花時期は6月くらい月である。
茎先に短い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をつける。
花被片は6枚である。
雄しべは6本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は紫色を帯びる。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名は、サトイモ科の石菖(セキショウ)に似て小さいというところからきている。
属名の Tofieldia はイギリス人の植物学者「トフィールド(Thomas Tofield, 1730-1779)さん」の名からきている。
種小名の coccinea は「赤い」という意味である。
変種名の kondoi は植物学者で本種を採集した「近藤金吾(こんどう・きんご)さんの」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Tofieldia coccinea var. kondoi


★いかにもの姿形は高山に
 咲く花なりと伝えるごとく

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花・ガーデニング
by ryudesuyo | 2015-05-15 13:53 | ユリ科
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