ビロード葵(ビロードアオイ)はアオイ科ビロードアオイ属の多年草である。
原産地は東ヨーロッパで、沼地や湿地に生える。
英名をマーシュマロウ(Marsh mallow)という。
「マーシュ」は湿地を意味する言葉である。
古代ギリシャ時代から薬用とされてきた。
乾燥させた根茎、葉、花は緩和剤や軟膏として用いられる。
草丈は100~120センチくらいである。
茎や葉にはビロードのような感触がある。
葉は卵形で切れ込みがある。
開花時期は5~9月である。
薄桃色の5弁花を葉の脇につける。
別名を薄紅立葵(ウスベニタチアオイ)という。
お菓子のマシュマロの原料とされてきたのもこのハーブである。
昔は喉を守る食べ物であったという。
写真は7月に都立薬用植物園で撮った。
学名:Althaea officinalis
★うっすらとピンクに染まる花びらが
優しく揺れるビロード葵