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小鮒草(コブナグサ)

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小鮒草(コブナグサ)はイネ科コブナグサ属の一年草である。
漢字では「小舟草」とも書く。
北海道から九州にかけて分布し、湿った草地や休耕田などに生える。
名の由来は、葉の形を「小鮒」ないし「小舟」に見立てたものである。
草丈は20~50センチくらいである。
茎には節があり、そこから根を下ろして地を這う。
節には毛が多い。
葉は細めの卵形で、先は尖る。
葉のつけ根は心形で茎を抱き、葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)につながる。
葉の縁は大きく波打っている。
葉の縁や葉鞘には長めの毛が生えている。
開花時期は9~11月である。
茎先や葉の脇から枝分かれをして、小穂が列になってつく。
八丈島ではこの草を「黄八丈」の染料に用いている。
写真は9月下旬に板橋区立赤塚万葉薬用園で撮った。
学名:Arthraxon hispidus

★地味だけど役に立つんだ小鮒草
 知っているかい黄八丈を
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by ryudesuyo | 2006-11-30 06:02 | イネ科
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