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伊予菫(イヨスミレ)

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伊予菫(イヨスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
源氏菫(ゲンジスミレ)の別名がある。
かつて伊予菫(イヨスミレ)は愛媛県の北条市で発見されたものを指していた。
命名者は牧野富太郎博士で、学名をViola umemuraeと言った。
しかし、その後、青森県~岩手県の太平洋側、中部地方~関東地方の内陸部、岡山県の3か所に隔離分布する源氏菫(ゲンジスミレ)と統合されたという経緯がある。
母種を斑入源氏菫(フイリゲンジスミレ) と言い、中国と朝鮮半島に分布する。
伊予菫(イヨスミレ)はその変種で、大陸とつながっていた氷河時代からの残存植物であると考えられている。
草丈は5~10センチである。
茎はない。
葉は少数で直立し、卵形ないし円形をしていて基部(葉の根元)は心形である。
葉の裏面は紫色となる。
これが源氏菫(ゲンジスミレ)の名の由来である。
開花時期は3~4月である。
花径15~20ミリくらいである。
花の色はごく淡い紅色で、紫色の筋が入る。
裏面のほうが色が濃い。
写真は3月に大船植物園の菫展で撮った。
学名:Viola variegata var. nipponica

★様々な歴史を秘めて今に咲く
 源氏菫はピンクの小花
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by ryudesuyo | 2007-01-29 18:42 | スミレ科
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