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深山苧環(ミヤマオダマキ)

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深山苧環(ミヤマオダマキ)はキンポウゲ科オダマキ属の多年草である。
北方領土を含めた北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地の草地や礫地に生える。
また、栽培もされる。
海外では、朝鮮半島やサハリンにも分布する。
苧環(おだまき)というのは麻糸を巻いた管のことで、距を立てた花の形が似ていることからこの名がつけられた。
草丈は10~25センチくらいである。
3出複葉というのは、1つの葉が3枚の小葉で構成されている葉のことである。
それがもう1回枝分かれを繰り返したものが2回3出複葉である。
つまり、1つの葉には9枚の小葉がある。
小葉は扇形で2つから3つ裂ける。
淡い緑色で、表面は粉を吹いたようになる。
開花時期は6~8月である。
下向きないし横向きに青紫色の花をつける。
稀に白花もある。
花の直径は3~4センチほどである。
中央の白っぽい部分が花びらで5枚あり、後ろの距とつながっている。
青紫色をして外側から巻き込んでいるのは萼で、5枚ある。
花の中央には雄しべと雌しべがたくさんある。
野生種としてはもう一つ山苧環(ヤマオダマキ)があるが、こちらは山地の草原や林縁に生え、色は赤紫色をしている。
俳句の季語は春である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Aquilegia flabellata var. pumila


★浮かれ咲く苧環の中浮き浮きと
 歩む背中にそよ風緑

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花の本屋さん
by ryudesuyo | 2007-05-19 07:23 | キンポウゲ科
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