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陸奥福寿草(ミチノクフクジュソウ)

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陸奥福寿草(ミチノクフクジュソウ)はキンポウゲ科フクジュソウ属の多年草である。
フクジュソウ属は北半球に20種くらいある。
陸奥福寿草(ミチノクフクジュソウ)は日本固有種である。
本州(東北・関東・中部)と九州に分布する。
従来は、日本に分布する福寿草(フクジュソウ)は1種とされてきたが、最近になって福寿草(フクジュソウ)、北見福寿草(キタミフクジュソウ)、陸奥福寿草(ミチノクフクジュソウ)、四国福寿草(シコクフクジュソウ)の4種に分類されるようになった。
乱獲によって自然のものは個体数を減らしている。
環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は15~30センチくらいである。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で細く裂け、互い違いに生える(互生)。
人参(ニンジン)の葉に似ている。
茎の断面が中空なのが特徴である。
開花時期4月~5月である。
近縁種よりも遅い。
1つの花茎に3~8輪の花をつける。
これは近縁種よりも多い。
また、萼片は卵形で、花弁が萼片より長いなどの特徴がある。
なお、福寿草(フクジュソウ)の名は旧暦の正月に開花することに由来する。
写真は3月に板橋区立赤塚植物園で撮った(植栽)。
学名:Adonis multiflora


★春の陽にまどろみ咲くか花姿
 めでたき名なれど憂いを秘めて
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花図鑑
by ryudesuyo | 2008-03-05 19:00 | キンポウゲ科
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