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山鍬形(ヤマクワガタ)

山鍬形(ヤマクワガタ)_d0059226_541962.jpg

山鍬形(ヤマクワガタ)はゴマノハグサ科クワガタソウ属の多年草である。
本州の関東地方の北部から中部地方にかけて分布し、亜高山や高山のやや湿った林の中に生える。
草丈は5~15センチくらいである。
茎は根元で枝分かれし、地を這って横に広がる。
茎に開出毛が生える。
葉は長さ1~3センチくらいの卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
近縁種の鍬形草(クワガタソウ)のほうが鋸歯は大きい。
葉の表面には毛が多い。
開花時期は6~8月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径は1センチくらいの淡い紅紫色の花を疎らにつける。
花冠は4つに裂けて皿形に開き、内側には濃い色の筋が入る。
萼片も4枚である。
名の由来は、山に生える「鍬形草」という意味である。
「鍬形草」の由来は、さく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)につく萼を兜の鍬形に見立てたものである。
写真は6月に信州の上高地で撮った。
学名:Veronica japonensis


★目に留まる花の姿にはっとして
 息を殺してレンズを向けて

山鍬形(ヤマクワガタ)_d0059226_5414110.jpg

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by ryudesuyo | 2008-07-11 05:48 | ゴマノハグサ科
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