煙草(タバコ)はナス科タバコ属の一年草である。
原産地は南アメリカである。
コロンブスによってヨーロッパへもたらそれた。
はじめは観賞用や薬用に栽培されたという。
日本へは16世紀に鉄砲とともにポルトガル人によって伝えられた。
「タバコ」という言葉もポルトガル語である。
江戸時代には喫煙禁止令がたびたび出されたが、これは防火と贅沢禁止が目的であったそうである。
現在は東北から沖縄にかけて、ほとんどの府県で栽培されている。
しかし、花を咲かせて結実させると葉の品質が落ちるので、栽培用のものは花が切除される。
草丈は150~200センチくらいである。
全草に毛が生える。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~8月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、ピンクないし黄色の漏斗状の花をつける。
写真は11月に都立薬用植物園で撮った。
学名:Nicotiana tabacum
★摘まれるが定めなりきと知りながら
気丈に開く煙草の花は
花図鑑
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