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大紅葉(オオモミジ)

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大紅葉(オオモミジ)はカエデ科カエデ属の落葉高木である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の谷沿いや尾根筋などに生える。
山紅葉(ヤマモミジ)が日本海側に生えるのに対して、大紅葉(オオモミジ)は太平洋側を中心に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
樹高は10~15メートルくらいである。
葉の形はいろは紅葉(イロハモミジ)とよく似ているが、大きくて厚い。
葉の長さは5~15センチくらいで、向かい合って生える(対生)。
葉は手のひら状に7~9個に裂け、裂片の縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
いろは紅葉(イロハモミジ)や山紅葉(ヤマモミジ)は重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざが入る)なので、見分けるポイントになる。
開花時期は4~5月である。
雌雄同株で、一つの花序に雄花と両性花の両方をつける。
黒味がかった紅色の地味な花である。
実は翼果(翼のある実)で薄い翼を持ち、翼は斜めに開く。
初めのうちは薄紅色で美しい。
秋には美しく紅葉する。
分類上はいろは紅葉(イロハモミジ)の変種とされる場合と独立種として扱う場合があるようである。
俳句では「紅葉」が秋の季語である。
花と実の写真は5月に鎌倉の光則寺で撮った。
紅葉の写真は11月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Acer palmatum var. amoenum(=Acer amoenum)


★ずっしりと指を広げた葉の下で
 薄紅揺らす花の季節よ
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by ryudesuyo | 2008-12-14 10:35 | カエデ科
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