八重紅枝垂れ (ヤエベニシダレ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
桜の系統としてはエドヒガン群に属する。
江戸彼岸(エドヒガン)のうちで枝垂れ性のものが枝垂れ桜(シダレザクラ)、そのうちで紅色の強いものが紅枝垂れ(ベニシダレ)、さらに八重咲きをするものが八重紅枝垂れ (ヤエベニシダレ)である。
古くは仙台の伊達家にあったものが知られる。
樹高は5~10メートルである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の両面には毛が多い。
新しい枝や葉の柄にも毛が生える。
開花時期は3月下旬~4月上旬である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
蕾の色は淡い紅色である。
花の色は明るくて淡い紅色で、花径は15~25ミリの小輪である。
八重咲きで、花びらの枚数は15~20枚である。
八重咲きでもたくさん雄しべがあるのが特徴である。
一総につく花の数は2~3輪である。
樹形と相まって美しい桜である。
写真は4月に神代植物公園で撮った。
学名:Prunus pendula cv. Pleno-rosea
★小振りでも八重の紅色美しく
思わず下に立ちたくなって
花図鑑
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