雌阿寒金梅 (メアカンキンバイ) はバラ科キジムシロ属の多年草である。
北海道固有種である。
知床山系、阿寒山系、大雪山系、十勝連峰、羊蹄山などに分布し、高山の礫地に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
和名は、発見地である道東の雌阿寒岳に由来する。
草丈は3~10センチくらいである。
背は低く、地面にへばりつくようにして広がる。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、小葉はくさび形をしている。
葉の色は灰色がかった緑色である。
自生地での開花時期は7~8月である。
茎先に花径15ミリくらいの黄色い花を数個つける。
先が丸いしゃもじのような形をした5枚の花びらの間は空いていて、緑色の咢片が目立つ。
別名を蝦夷深山金梅(エゾミヤマキンバイ)ともいう。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Potentilla miyabei
★雌阿寒の名に厳しさを垣間見る
高山の花滅ぶことなく
花図鑑
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