カテゴリ:クスノキ科( 11 )

天台烏薬(テンダイウヤク)

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天台烏薬(テンダイウヤク)はクスノキ科クロモジ属(リンデラ属)の常緑低木である。
リンデラ属はアジアの温帯や亜熱帯を中心に100種くらいが分布する。
日本にも黒文字(クロモジ)などが分布し、属名の和名をクロモジ属という。
本種の原産地は中国で、揚子江以南の各地に分布している。
日本へは江戸時代に薬用として渡来した。
現在では、逸出したものが東海地方以西で野生化している。
樹高は2メートルから3メートルである。
枝は細い。
葉は長さ5センチから8センチくらいの楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざがなく(全縁)、1センチくらいの柄がある。
葉の質は革質で薄く、表面には艶があって3本の主脈が目立つ。
葉の裏面は白みを帯びていて、白い毛が疎らに生える。
開花時期は3月から4月である。
雌雄異株である。
枝先の葉の脇に淡い黄色の花をたくさんつける。
花被片は6枚である。
花の後にできる実は直径1センチくらいの楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、秋に黒く熟する。
塊根を乾燥したものを生薬で烏薬(うやく)といい、リューマチ、神経性胃腸炎などに薬効がある。
「天台」の名は、天台山(中国浙江省天台県にある霊山)で産出されるものが一番効き目があるということからきている。
属名の Lindera はスウェーデンの医師で植物学者だった「ヨハン・リンデル(Johann Linder, 1676-1724)さん」の名からきている。
種小名の aggregata は「密集する」という意味である。
花の写真は3月に小石川植物園で撮った。
実の写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Lindera aggregata(syn. Lindera strychnifolia)


★その名から推し量れるよ薬用と
 天台烏薬地味に花つけ

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by ryudesuyo | 2016-04-26 12:08 | クスノキ科

キナモムム・ロンゲパニクラツム

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キナモムム・ロンゲパニクラツムはクスノキ科クスノキ属の常緑高木である。
属名の読み方は「シナモナム」とするものもある。
原産地は中国の四川省で、標高600~2000メートルの山地に生える。
中国名は「油樟」という。
枝や葉は油成分を含み、よい香りがする。
樹高は10メートルから20メートルくらいである。
樹皮は暗い褐色で、縦の割れ目がある。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の質は薄い革質で艶がある。
葉の表面は緑色、裏面は灰白色を帯びる。
開花時期は5月から6月である。
新しい枝の葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、小さな白い花をつける。
花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
属名の Cinnamomum はギリシャ語の「cinein(巻く)+amomos(申し分ない)」からきている。巻いた皮の形と香りを称えて名づけられた。
種小名の longepaniculatum は「長い円錐花序の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Cinnamonum longepaniculatum

★楠と違いはどこにあるのかな
 日本にない樹に興味津々

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by ryudesuyo | 2013-12-22 09:50 | クスノキ科

肉桂(ニッケイ)

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肉桂(ニッケイ)はクスノキ科クスノキ属の常緑高木である。
九州の徳之島から沖縄にかけて分布し、山地に生える。
海外では、インドシナ半島に分布する。
日本本土へは享保年間に中国経由で輸入された。
幹や根の皮を干したものを桂皮(けいひ)といい、薬用や香料として利用される。
ニッキ飴の名で知られる駄菓子も本種を用いたものである。
現在でも、暖地(和歌山県、高知県、熊本県、鹿児島県など)で少量だが栽培されている。
樹高は10~15メートルくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
葉の表面は濃い緑色で艶があり、3脈が目立つ。
裏面は白っぽい。
開花時期は5~6月である。
葉の脇に淡い黄緑色をした目立たない花を疎らにつける。
花冠は筒状で、先が6つに裂ける。
花の後にできる実は楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黒く熟する。
花言葉は「純潔」である。
属名の Cinnamomum はギリシャ語の「cinein(巻く)+amomos(申し分ない)」からきている。巻いた皮の形と香りを称えて名づけられた。
種小名の sieboldii はドイツ人で日本植物の研究者だった「シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796-1866)さんの」という意味である。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園撮った。
学名:Cinnamomum sieboldii

★沖縄に自生する樹も肉桂と
 判断されたが異論もあって

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by ryudesuyo | 2013-12-21 16:40 | クスノキ科

藪肉桂(ヤブニッケイ)

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藪肉桂(ヤブニッケイ)はクスノキ科クスノキ属の常緑高木である。
本州の宮城県から沖縄にかけて分布し、低地の林に生える。
海外では、台湾、中国の南部、済州島などにも分布する。
和名の由来は、肉桂(ニッケイ)の仲間で藪に生えるということからきている。
「藪」には役に立たないや劣るという意味もある。
「肉桂」は中国名を音読みしたものである。
別名を黒だも(クロダモ)という。
「たも」は漢字では木編に「佛」と書き、霊(たま)ないし撓む木の転訛したものと言われる。
白だも(シロダモ)や青だも(アオダモ)との対比でつけられた名である。
樹高は10~15メートルくらいである。
樹皮は平滑で暗い褐色をしている。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
葉の表面は濃い緑色で艶があり、3脈が目立つ。
裏面は白っぽい黄緑色である。
開花時期は6~7月である。
葉の脇に淡い黄緑色をした目立たない花を疎らにつける。
花冠は筒状で、先が6つに裂ける。
結実期は11~12月である。
花の後にできる実は楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黒く熟する。
かつては種子から香油を採り、葉や樹皮は薬用にされた。
材は器具材や薪炭材として利用される。
属名の Cinnamomum はギリシャ語の「cinein(巻く)+amomos(申し分ない)」からきている。巻いた皮の形と香りを称えて名づけられた。
種小名の tenuifolium は「薄い葉の」という意味である。
写真は11月に那覇市の識名園で撮った。
学名:Cinnamomum tenuifolium

★厳ついが役に立つんだ葉も皮も
 藪肉桂はニッキの仲間

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by ryudesuyo | 2013-12-09 12:12 | クスノキ科

リンデラ・ベンゾイン

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リンデラ・ベンゾインはクスノキ科クロモジ属の落葉低木である。
アメリカ黒文字(アメリカクロモジ)、匂いベンゾン(ニオイベンゾン)とも呼ばれる。
原産地は北アメリカである。
カナダから合衆国にかけての東部に分布する。
樹高は2~4メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は3~4月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
雌雄異株である。
枝先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出して、小さな黄緑色の花をつける。
花被片は6枚である。
雄花序のほうが目立つ。
雌花の後につく実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、秋に赤く熟する。
葉は秋には黄葉する。
属名の Lindera はスウェーデンの植物学者「ヨハン・リンデル(Johann Linder)さん」の名からきている。
種小名の benzoin は「安息香、ニオイベンゾン」を意味する。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Lindera benzoin


★黒文字とよく似た花をつける木が
 新大陸にもあるを学んで
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by ryudesuyo | 2012-03-19 15:09 | クスノキ科

楠(クスノキ)

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楠(クスノキ)はクスノキ科クスノキ属の常緑高木である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、海岸近くなどに生える。
また、社寺などに植えられる。
漢字では「樟」とも書く。
樹高は15~20メートルくらいである。
樹皮は明るい褐色で、縦の割れ目がある。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はないが少し波状となる。
葉の質は革質で艶がある。
葉の表面は緑色、裏面は灰白色を帯びる。
開花時期は5~6月である。
新しい枝の葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、小さな白い花を疎らにつける。
実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、10~11月ころに黒く熟する。
小鳥が食べるが、食用にはならない。
枝や葉からは樟脳(しょうのう)がとれる。
写真は4月に伊豆高原の駅前で撮った。
学名:Cinnamonum camphora


★枝広げ王の風情の楠は
 すくすく伸びて大地に根づき
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by ryudesuyo | 2007-03-29 06:08 | クスノキ科

月桂樹(ゲッケイジュ)

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月桂樹(ゲッケイジュ)はクスノキ科ゲッケイジュ属の常緑小高木である。
原産地は地中海沿岸地方である。
古代ギリシャやローマでは月桂樹(ゲッケイジュ)の枝や葉で編んだ「月桂冠」をマラソンの優勝者、凱旋将軍、大詩人などに捧げたとされる。
日本へは明治時代の後期にフランスから渡来した。
別名をローレルといい、香辛料として用いられる。
樹高は5~10メートルくらいになる。
よく枝分かれをする。
地中海沿岸の乾燥気候に適応するために葉は革質で丈夫である。
長い楕円形で、長さは5~15、幅は2~4センチくらいである。
表面は濃い緑色、裏面は緑色をしており、滑らかで艶がある。
周りにぎざぎざのない全縁で、縁はやや波うっている。
雌雄異株だが、日本に雌株は少ないという。
開花時期は4~5月である。
葉の脇に小さな黄白色の花を数個つける。
花びらは4枚で、雄ずいがたくさんついている。
楕円形をした実は10月ころに黒紫色に熟す
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Laurus nobilis


★艶のある葉陰にそっと寄り添って
 月桂樹咲く春は爛漫
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by ryudesuyo | 2007-03-28 06:25 | クスノキ科

油瀝青(アブラチャン)

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油瀝青(アブラチャン)はクスノキ科シロモジ属の落葉低木である。
本州から九州にかけて分布し、山地の沢筋などに生える。
樹高は2~4メートルくらいである。
樹皮は赤褐色で小さな皮目がある。
枝は細かく分かれる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。 
葉の縁にぎざぎざはなく(全縁)、波打っている。
葉の表面は緑色、裏面は灰白色を帯びている。
開花時期は3~4月である。
開花は葉の展開に先立つ。
雌雄異株である。
雄花は淡い黄色で数個が固まってつく。
雌花は黄緑色で、雄花より小さい。
実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
直径15ミリくらいの球形で、黄色に熟する。
割れると、中に1個の種子が入っている。
名の由来は、実や樹皮を絞って油を採り灯火に使ったことからきている。
写真は3月に川口グリーンセンターで撮った。
学名:Parabenzoin praecox

★黄緑の花が可愛いアブラチャン
 春一番を知らせるように
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by ryudesuyo | 2007-03-27 05:50 | クスノキ科

天台烏藥(テンダイウヤク)

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天台烏藥(テンダイウヤク)はクスノキ科クロモジ属の常緑低木である。
原産地は中国で、揚子江以南の各地に分布している。
日本へは江戸時代に薬用として渡来した。
逸出したものが東海地方以西で野生化している。
樹高は2~3メートルである。
枝は細い。
葉は長さ5~8センチくらいの楕円形で先が尖り、1センチくらいの柄がある。
縁にはぎざぎざがなく(全縁)、互い違いに生える(互生)。
革質で薄く、表面には光沢があって3本の主脈が目立つ。
裏面は白みを帯びていて、白い毛が疎らに生える。
開花時期は3~4月である。
雌雄異株である。
枝先の葉の脇に淡い黄色の花をたくさんつける。
実は直径1センチくらいの楕円形で、秋に黒く熟する。
塊根を乾燥したものを生薬で鳥薬(うやく)といい、リューマチ、神経性胃腸炎などに薬効がある。
「天台」は、天台山で産出されるものが一番効き目があるということからきている。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Lindera strychnifolia


★その名から推し量れるよ薬用と
 天台烏藥地味に花つけ
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by ryudesuyo | 2007-03-26 06:10 | クスノキ科

壇香梅(ダンコウバイ)

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壇香梅(ダンコウバイ)はクスノキ科クロモジ属の落葉低木である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、日当たりのよい林の中や谷筋などに生える。
樹高は2~6メートルくらいである。
葉は広い卵形で、浅く3つに裂けるものと裂けないものがある。
枝の付け根にある小さな葉は裂けない。
互い違いに生える(互生)。
若葉の表面には黄色の毛があるが、すぐに落ちて無毛になる。
裏面には白い毛が生えるが、これもやがて落ちる。
開花時期は3~4月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
よい香りのする鮮やかな黄色の花をたくさんつける。
雌雄異株である。
雄花は1つの花序に6~7個の花が群れ咲く。
花びらは6枚で、9本の雄しべが突き出る。
雌花は雄花の数ほどはつかない。
実は直径8ミリくらいの球形で、秋に赤から黒へと熟する。
また、秋には鮮やかに黄葉する。
別名を鬱金花(ウコンバナ)という。
写真は3月に板橋区の赤塚植物園で撮った雄花である。
学名:Lindera obtusiloba


★美しく黄金の色に輝いて
 壇香梅咲く春の先駆け

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by ryudesuyo | 2007-03-25 07:07 | クスノキ科