カテゴリ:セリ科( 41 )

藪人参(ヤブニンジン)

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藪人参(ヤブニンジン)はセリ科ヤブニンジン属(オスモルヒザ属)の多年草である。
オスモルヒザ属はアジアと北アメリカに10種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をヤブニンジン属という。
本種は北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中などに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、サハリン、シベリア、ウスリー、アムール、インド、カフカスなどに広く分布する。
草丈は30センチから60センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
葉は2回3出複葉で、互い違いに生える(互生)。
3出複葉は三つ葉のことで、もう1回枝分かれした先にそれぞれ三つ葉をつける。
小葉の形は卵形である。
葉の質は薄くて軟らかく、両面に毛が生える。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面は白っぽい。
開花時期は4月から6月である。
枝先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、花径1ミリから2ミリの小さな白い花を疎らにつける。
花弁は5枚で、内側に曲がる。
花の後にできる実は棍棒のような形の分果(複数の子房からできた果実)で、先に棘状の突起がある。
和名の由来は、葉が人参(ニンジン)に似て藪に生えることからきている。
根茎は生薬で藁本(こうほん)といい、鎮痛、鎮痙などの薬効がある。
花言葉は「喜び」である。
属名の Osmorhiza はギリシャ語の「osme(香り)+rhiza(根)」からきている。
種小名の aristata は「芒(のぎ)のある」という意味である。
写真は6月に信州の上高地で撮った。
学名:Osmorhiza aristata


★花びらの数も少なく小さいが
 今が花どき藪人参は

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by ryudesuyo | 2015-05-30 08:05 | セリ科

紫三つ葉(ムラサキミツバ)

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三つ葉(ミツバ)はセリ科ミツバ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山野の林の中に生える。
また、江戸時代から野菜として栽培されている。
紫三つ葉(ムラサキミツバ)はその品種の1つである。
特徴は、葉の色が暗い紫色になることである。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形である。
小葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は6~7月である。
茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな白い花をつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
若葉は食用になる。
属名の Cryptotaenia はギリシャ語の「cryptos(隠れた)+tainia(紐)」からきている。油管が隠れていることから名づけられた。
種小名の canadensis は「カナダの」という意味である。
亜種名の japonica は「日本の」という意味である。
品種名の atropurpurea は「暗い紫色の」という意味である。
写真は4月に練馬区の牧野記念庭園で撮った。
学名:Cryptotaenia canadensis subsp. japonica f. atropurpurea


★紫に葉っぱの色を変えてみた
 たまにはいかがと紫三つ葉

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by ryudesuyo | 2014-06-16 09:40 | セリ科

雄薮虱(オヤブジラミ)

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雄薮虱(オヤブジラミ)はセリ科ヤブジラミ属の越年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、道端や河原に生える。
海外では、朝鮮半島や台湾、中国にも分布する。
草丈は30~80センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
茎には下向きの毛が生えている。
葉は2~3回羽状に切れ込む複葉で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4~5月である。
枝分かれをしたそれぞれの先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、4~10個くらいの白い小さな花をつける。
花径は2ミリくらいで、花弁は5枚である。
花の色は紫色を帯びるものもある。
花の後にできる実は紫褐色をした5ミリくらいの楕円形で、棘のような毛が生えている。
実は人の衣服や動物の毛について運ばれる。
この様子を「虱」にたとえ、藪に生えるというのが名の由来である。
近縁種の薮虱(ヤブジラミ)よりも大形なので「雄」を冠する。
属名の Torilis はフランスの自然科学者アダムソン(M. Adanson, 1727-1806)が用いた語で「曖昧な」という意味である。
種小名の scabra は「ざらつく」という意味である。
写真は5月に国立科学博物館附属目黒自然教育園で撮った。
学名:Torilis scabra



★どことなくユーモラスだよ実の形
 名がかわいそう雄薮虱は

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by ryudesuyo | 2014-05-14 17:03 | セリ科

藁本(コウホン)

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藁本(コウホン)はセリ科ミヤマセンキュウ属の多年草である。
分類の仕方によってはコウホン属(Ligusticum)とされる。
原産地は中国である。
甘粛、貴州、河南、湖北、江西、内モンゴル、陝西、四川、雲南などに分布し、標高500~2700メートルの地域に生える。
根を乾燥させたものを生薬で藁本(こうほん)と言い、鎮痛、鎮痙などの薬効がある。
草丈は50センチから100センチくらいである。
根は太く、茎は中空で直立をする。
葉は2-3回3出の羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
裂片は深く切れ込む。
開花時期は7月から9月である。
茎先に複数の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、白い小さな5弁花をつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Conioselinum は属名の「Conium(ドクニンジン属)+Selinum(セリヌム属)」からきている。両者と似ていることから名づけられた。
種小名の anthriscoides は「シャク属(Anthriscus)のような」という意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Conioselinum anthriscoides(syn. Ligusticum sinense)


★藁本は花火のようにポンと咲く
 薬草だとは気づけぬ風情

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by ryudesuyo | 2013-08-15 12:49 | セリ科

アニス

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アニス(anise)はセリ科ミツバグサ属(アニス属)の一年草である。
表記の名は英語由来で和名としても採用されている。
原産地は西アジア、ギリシャ、エジプトなどだが、中世に広くヨーロッパに広まった。
日本へは明治時代に渡来し、少量だが栽培されている。
草丈は30~60センチくらいである。
茎は中空である。
根際から生える葉には長い柄があり、卵形で縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎につく葉は2回羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~8月くらいである。
茎先に複数の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、白い小さな花をたくさん咲かせる。
花弁数は5枚である。
花の後にできる実は卵形の分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
果実をアニシード(aniseed)といい、香辛料として用いられる。
若葉や花はサラダとして、根はスープやシチューに入れて食べられる。
また、果実は生薬名を茴芹(ういきん)といい、気管支炎や生理不順などに薬効がある。
別名を西洋茴香(セイヨウウイキョウ)という。
属名の Pimpinella はこの属やこれと似た植物に対するラテン名からきている。
種小名の anisum はこの植物のギリシャ名(anison)からきている。
写真は5月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Pimpinella anisum


★沖縄で初めて出会ったアニスの花
 セリ科の特徴はっきり見せて
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by ryudesuyo | 2013-06-17 15:09 | セリ科

チャービル

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チャービル(chervil)はセリ科シャク属の一年草である。
原産地はロシア南部と西アジアである。
葉が食用とされ、「美食家のパセリ」とも呼ばれている。
和名は茴香芹(ウイキョウゼリ)である。
仏名をセルフィーユ(cerfeuil)という。
草丈は20~60センチくらいである。
葉は羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉は細かく切れ込む。
開花時期は5~7月くらいである。
茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、白い小さな5弁花をたくさんつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
属名の Anthriscus はある種のセリ科植物のギリシャ名(anthriskon)からきている。
種小名の cerefolium は「ろう質の葉の」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Anthriscus cereifolium(=Anthriscus scandicina)


★葉の味を想像しつつ花を見る
 咲いてしまえば終わりというが
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by ryudesuyo | 2013-06-12 09:01 | セリ科

深山川弓(ミヤマセンキュウ)

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深山川弓(ミヤマセンキュウ)はセリ科ミヤマセンキュウ属の多年草である。
漢字の「弓」の字は正しくはクサカンムリがつく。
川弓(センキュウ)は薬用とされるセリ科の植物である。
本種は亜高山に生えるので「深山」が加えられたが、川弓(センキュウ)とは属が異なる。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地から亜高山の草地や林の縁に生える。
海外では、千島列島のウルップ島にも分布する。
草丈は40~80センチくらいである。
根は太く、茎は中空で直立をする。
葉は2-3回3出の羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
裂片は深く切れ込む。
開花時期は8~9月である。
茎先に複数の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、花径2ミリくらいの白い小さな5弁花をつける。
花弁の先は内に巻く。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Conioselinum は属名の「Conium(ドクニンジン属)+Selinum(セリヌム属)」からきている。両者と似ていることから名づけられた。
種小名の filicinum は「シダのような」という意味である。
写真は8月に志賀高原の東館山高山植物園で撮った。
学名:Conioselinum filicinum


★繰り返し見てもセリ科はわからない
 降参をして言われるままに
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by ryudesuyo | 2012-08-18 13:46 | セリ科

大葉血止め(オオバチドメ)

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大葉血止め(オオバチドメ)はセリ科チドメグサ属の多年草である。
分類体系によってはウコギ科とされる。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、山地の湿った林の中に生える。
海外では、中国、東南アジア、インド、オーストラリアなどに分布する。
草丈は5~10センチくらいである。
茎は地面を這い、節から花茎を斜めに立ち上げる。
葉は円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁は手のひら状に浅く切れ込む。
葉の表面には毛が生える。
開花時期は7~10月くらいである。
葉の脇から球状をした複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、緑白色の小さな花をたくさんつける。
花弁は5枚である。
花の後にできる実は扁球形の分果(複数の子房からできた果実)である。
「血止め」の名の由来は、葉をもんで傷口に貼りつけると止血効果があることからきている。
属名の Hydrocotyle はギリシャ語の「hydro(水)+cotyle(コップ)」からきている。この属の1種の葉の形と水辺に生えることから名づけられた。
種小名の javanica は「ジャワ島の」という意味である。
写真は7月につくば植物園で撮った。
学名:Hydrocotyle javanica


★小さくて見落としそうな草だけど
 足を止めれば一つの世界
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by ryudesuyo | 2012-07-23 10:58 | セリ科

茴香(ウイキョウ)

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茴香(ウイキョウ)はセリ科ウイキョウ属の多年草である。
原産地は地中海沿岸地方である。
日本へは奈良時代に薬用として渡来した。
世界的には古代エジプトの時代から栽培されていたという。
草丈は1~2メートルである。
葉は2回羽状複葉である。
羽状複葉は、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される。
それが、もう1回枝分かれをして1枚の葉となる。
小葉は線形で糸状になる。
開花時期は6~8月である。
茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、傘のような形になって黄色の小さな花をつける。
花は5弁花で、花びらは内側に曲がる。
雄しべは5本である。
花の後にできる実は円柱形の分果(複数の子房からできた果実)で、2ブロックで構成される。
実は、香りが強い。
英名はフェンネル(fennel)である。
葉はハーブ、種子はスパイス、茎は野菜として利用される。
実は生薬の茴香(ういきょう)となり、健胃薬の成分として配合される。
属名の Foeniculum はラテン語の「faenum(乾草)」からきていて綴りを誤ったもの。糸状に細く裂けた葉の形から名づけられた。
種小名の vulgare は「普通の」という意味である。
俳句では「茴香の花」が夏の季語である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Foeniculum vulgare


★茴香の広げる花は夏花火
 甘く切なくい香りにのせて
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by ryudesuyo | 2012-07-06 10:21 | セリ科

イノンド

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イノンドはセリ科イノンド属の一年草である。
1属1種である。
原産地は西アジアからインドにかけた一帯である。
種子や葉を生薬や香辛料とする。
生薬では、蒔蘿(じら)、蒔蘿子(じらし)といい、興奮剤や駆風剤として利用される。
香辛料としては、強い香りと味があるので、カレーやピクルスなどに使用される。
英名はディル(dill)である。
日本へは江戸時代に渡来した。
和名はスペイン語のイネルド(eneldo)が転訛したものである。
栽培の歴史は古く、5000年前のメソポタミア文明の時代の記録にも残されている。
草丈は40~60センチくらいである。
葉は羽状に細かく裂けて、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5~7月である。
茎先に複数の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな白ないし黄白色の花をたくさんつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
属名の Anethum はイノンドのギリシャ古名(anethon)からきている。
種小名の graveolens は「強い臭いのある」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Anethum graveolens


★さまざまな香りを生んだ文明の
 足音なるやイノンドの花
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by ryudesuyo | 2012-06-14 14:20 | セリ科