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紫苑(シオン)

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千歳経し雅こぼして紫苑咲く

紫苑(シオン)はキク科シオン属(アスター属)の多年草である。
アスター属はユーラシア大陸に180種くらいが分布する(北アメリカに分布する種を除いた場合)。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をシオン属という。
本種は本州から九州にかけて分布し、山地のやや湿った所に生える。
野生のものは稀で、中国山地や九州山地にわずかに生育する。
庭に植えられることが多く、逸出して野生化するものもある。
海外では、朝鮮半島、中国、モンゴル、シベリアなどにも分布する。
中国名は紫苑(正確にはクサカンムリ+宛をワカンムリにしたもの)(ziwan)という。
栽培の歴史は古く、今昔物語にも「思い草」の名で登場する。
元々は根を薬用としたが、平安時代になって鑑賞用として庭植えされるようになった。
和名の由来は中国語から転訛したもので、大形で美しい紫色の花の形状から名づけられた。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は150センチから200センチくらいである。
茎には疎らに剛毛が生える。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、両面に短い毛が生えていてざらつく。
下部につく葉ほど大きく、茎につく葉にはほとんど柄がない。
根際から生える葉には長い柄があるが、開花時期には枯れるものが多い。
開花時期は8月から10月くらいである。
花(頭花)は花径が25ミリから35ミリくらいである。
筒状花は黄色く、舌状花は淡い紫色である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
俳句の季語は秋である。
花言葉は「追憶」である。
10月7日の誕生花である。
属名の Aster はギリシャ語の「aster(星)」からきている。頭花が放射状をなすことから名づけられた。
種小名の tataricus は「(中央アジアの)タタール(Tatar)の」という意味である。
写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Aster tataricus


★穏やかな陽射しに揺れて紫苑咲く
 見せる姿は何も変わらず
☆静かなる風にまかせて時刻む
 紫苑の花よ思い忘れず

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by ryudesuyo | 2005-10-31 20:44 | キク科 | Trackback | Comments(0)

粘野菊(ネバリノギク)

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粘野菊(ネバリノギク)はキク科シオン属の多年草である。
原産地は北アメリカで、日本へは大正時代に観賞用として渡来した。
その後、各地で栽培されながら野生化し、道端や荒れ地に生育する。
草丈は50~150センチくらいになる。
茎は直立し、丈夫で分枝する。
葉は先のとがった長楕円形である。
茎や葉の全体に軟毛があり粘るのが名の由来である。
開花時期は8~9月で、多数の頭花をつける。
花径は3センチくらいで、舌状花は青紫色をしている。
筒状の花は黄色である。
写真は8月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Aster novae-angliae

★見捨てられ野に放たれてしまっても
 粘野菊は負けずに咲いて
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by ryudesuyo | 2005-10-30 20:58 | キク科 | Trackback | Comments(0)

箱根菊(ハコネギク)

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箱根菊(ハコネギク)はキク科シオン属の多年草である。
箱根、伊豆、丹沢から山梨県、長野県、群馬県あたりまで分布し、山野の林縁部や草原に咲く。
別名は深山紺菊(ミヤマコンギク)である。
総苞が粘ること、葉が細いことなどが特徴である。
開花時期は7~9月である。
茎に一つずつ花をつける。
写真は8月に芦ノ湖野草園で撮った。
学名:Aster viscidulus

★雨に濡れ咲く箱根菊どことなく
 メランコリーな気分を誘い
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by ryudesuyo | 2005-10-28 22:34 | キク科 | Trackback | Comments(0)

白山菊(シラヤマギク)

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白山菊(シラヤマギク)はキク科シオン属の多年草である。
日本全土に分布し、雑木林や道端などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は100~150センチくらいになる。
茎や葉にはざらざらした毛が生えている。
葉は互生する。
下部の葉には長い柄があり、ハート形で先は尖っている。
開花時期は8~10月である。
茎頂に白い頭花をたくさんつける。
花は舌状花と中心部の筒状花からなるが、舌状花の数が少ないので間が透けて見えるものが多い。
若苗は食用となり、婿菜(ムコナ)の別名がある。
写真は9月に筑波実験植物園で撮った。
学名:Aster scaber

★間の抜けた花だななんて言わずにと
 白山菊はおめかしをして
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by ryudesuyo | 2005-10-26 19:58 | キク科 | Trackback | Comments(0)

沢白菊(サワシロギク)

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沢白菊(サワシロギク)はキク科シオン属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、日当たりの良い湿地に生える。
草丈は30~60センチくらいになる。
葉は互生し、キク科とは思えないほど細長い披針形で、縁に鋸歯がわずかにある。
開花時期は8~10月である。
舌状花ははじめは白く、後に淡紅色を帯びる。
花径は3センチくらいで、7枚の舌状花の中央に黄色い頭花が見られる。
写真は9月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Aster rugulosus

★さわさわと風に揺られる花姿
 沢白菊はどこか切なく
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by ryudesuyo | 2005-10-25 20:16 | キク科 | Trackback | Comments(0)

胡麻菜(ゴマナ)

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胡麻菜(ゴマナ)はキク科シオン属の多年草である。
本州に分布し、日当たりのよい山地の草原などに自生する。
地下に太い地下茎があり、直立する茎を出して群生する。
草丈は100~150センチくらいになる。
葉は長楕円形で、粗い鋸歯がある。
茎や葉には細かい毛があってざらつく。
開花時期は8~10月である。
茎の先に多数の小枝を分け、白い菊(キク)に似た花を小さな頭花をたくさんつける。
名の由来は、葉が胡麻(ゴマ)に似ていて、食べられる草であるというところからきている。
なお、北海道や東北北部には大型の蝦夷胡麻菜(エゾゴマナ)が分布する。
写真は8月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Aster glehnii var. hondoensis

★秋の野を胡麻菜の花が埋め尽くす
 静かな景色じっと眺めて
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by ryudesuyo | 2005-10-24 19:51 | キク科 | Trackback | Comments(0)

マリア薊(マリアアザミ)

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マリア薊(マリアアザミ)はキク科オオアザミ属の二年草である。
ヨーロッパ原産で、ハーブとしての長い歴史がある。
ギリシャ時代の薬草書にも既に登場しているという。
解毒・再生作用があり、主に肝臓病の治療に使用されてきた。
開花時期の6~7月には草丈も1~2メートルになる。
葉は大きくて光沢があり、棘を勢いよく広げる。
薄い紅紫色の花は直径が10センチほどある。
名の由来は聖母マリアにまつわるが、諸説があるようである。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Silybum marianum

★炎天下林のごとく咲き誇る
 マリア薊は強さを備え
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by ryudesuyo | 2005-10-23 11:35 | キク科 | Trackback | Comments(0)

真薊(マアザミ)

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真薊(マアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、日当たりの良い湿地に生える。
草丈は50~100センチくらいになる。
枝も葉も大変に少なく、根元には根生葉が花の時期にもついている。
また、茎には棘もない。
開花時期は9~10月くらいである。
花は紅紫色で、茎の先端に横向きまたは斜め下向きにつく。
その姿を煙草を吸う煙管に見立てて、煙管薊(キセルアザミ)の別名がある。
下を向いた頭花は、花が終わると上を向く。
写真は9月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Cirsium siebolbdii

★すっと立つ茎の先から俯いた
 真薊の花煙管思わせ
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by ryudesuyo | 2005-10-22 08:30 | キク科 | Trackback | Comments(0)

富士薊(フジアザミ)

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富士薊(フジアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。
日本固有種で、中部地方に分布し、山地帯から亜高山帯の砂礫地や河原などに生育する。
名の由来は、富士山の周辺に多いことからきている。
日本産のアザミの中では最も大きな花をつける。
草丈は60~100センチくらいである。
大型の葉は羽状で、大きな棘がある。
開花時期は8~9月である。
花の色は紅紫色で、頭状花は大きなものは直径10センチにも達する。
写真は9月に目黒自然教育園で撮った。
学名:Cirsium purpuratum

★富士薊大きな花を持て余し
 垂れる頭(こうべ)は地面睨んで
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by ryudesuyo | 2005-10-19 19:57 | キク科 | Trackback | Comments(0)

浜薊(ハマアザミ)

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浜薊(ハマアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。
本州(伊豆半島以西)と四国、九州に分布し、海岸の砂地に生える。
根が牛蒡(ゴボウ)に似ていて食べられるので、浜牛蒡(ハマゴボウ)の別名もある。
草丈は15~60センチくらいになる。
葉は肉質で光沢がある。
羽状に切れ込んだ葉の縁には鋭い刺がある。
開花時期は7~12月である。
茎の先に紅紫色の頭花をつける。
写真は9月に筑波実験植物園で撮った。
学名:Cirsium maritimum

★紫の花を開いて浜薊
 砂浜に這う棘見せながら
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by ryudesuyo | 2005-10-18 19:39 | キク科 | Trackback | Comments(0)