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蝦夷の父子草(エゾノチチコグサ)

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蝦夷の父子草(エゾノチチコグサ)はキク科エゾノチチコグサ属の多年草である。
北海道の礼文島と大雪山系、阿寒山系、知床山系に分布し、山地の乾いた草原に生える。
海外では、千島列島、シベリア、ヨーロッパの寒地などにも分布する。
環境省のレッドデータブックでは、「ごく近い将来に絶滅する危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類に登録されている。
草丈は5~25センチくらいである。
雌雄異株で、全体に白い綿毛で覆われている。
開花時期は6~8月である。
茎先に散房状に白色ないしピンクの花をつける。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Antennaria dioica

★全身を白い綿毛にくるまれて
 突き出す花も綿毛のように
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by ryudesuyo | 2006-06-30 05:56 | キク科

大葉種漬花(オオバタネツケバナ)

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大葉種漬花(オオバタネツケバナ)はアブラナ科タネツケバナ属の多年草である。
関東以西の本州から九州にかけて分布し、山地の渓流沿いなど湿った場所に生える。
海外では、東アジアやアリューシャン列島などにも分布する。
種漬花(タネツケバナ)の名の由来は、稲の種漬をするころに咲く花というところからきている。
草丈は20~40センチくらいである。
葉は互い違いに生える。
奇数羽状複葉で、先につく小葉が側につく小葉よりかなり大きく、それが名の由来でもある。
また、茎や葉に毛がないのも特徴である。
小葉の周りにはぎざぎざの鋸歯がある。
開花時期は3~6月である。
総状花序を出し、白い十字状の花を咲かせる。
白い花びらの長さは4ミリくらいである。
萼も4枚で、長さは2ミリくらいである。
細長い実は熟すと2つに裂けて反り返り、細かい種を飛ばす。
葉を噛むと少し辛く、天ぷらやお浸し、和え物などに用いられる。
写真は6月に戸隠森林植物園で撮った。
学名:Cardamine regeliana

★さりげなく白い十字に咲く花と
 爽やかな葉とのコントラストなよく
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by ryudesuyo | 2006-06-29 06:25 | アブラナ科

薺(ナズナ)

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薺(ナズナ)はアブラナ科ナズナ属の一年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、田畑や畦道、道端、荒れ地などに普通に見られる。
春の七草の一つであり、若苗を食用にする。
アブラナの仲間であり、冬の野草として昔は貴重なものであったのだろう。
草丈は10~50センチくらいになる。
開花時期は2~6月である。
花径15~35ミリくらいの小さな白い十字花をたくさんつける。
下のほうには実ができるが、先端部にはまた次々と蕾ができて開花する。
別名をぺんぺん草(ペンペングサ)ないし三味線草(シャミセングサ)という。
これはいずれも実が三味線の撥(ばち)に似ているところからきている。
慣用句に「ぺんぺん草も生えない」というのがあるが、これは薺(ナズナ)が荒廃した土壌であっても生育するところからきている。
俳句の季語は春である。
写真は2月に伊豆の河津で撮った。
学名:Capsella bursa-pastoris

★バチの音を聞いておくれというように
 薺の花が春の畑に
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by ryudesuyo | 2006-06-28 06:31 | アブラナ科

犬薺(イヌナズナ)

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犬薺(イヌナズナ)はアブラナ科イヌナズナ属の二年草である。
北海道から九州にかけて分布し、道端や草地の日当りの良い所などに生える。
草丈は5~30センチくらいである。
根元から生える葉はへら状の長い楕円形である。
茎につく葉は狭く長い楕円形で、周りに粗いぎざぎざの鋸歯があり、茎を抱く。
葉の両面に毛があり、茎にも毛がある。
開花時期は3~6月である。
茎の先に黄色い小さな花が集まってつく。
花びらは4枚で、先端がへこむ。
萼には毛がある。
花の後に莢がつく。
名の由来は、薺(ナズナ)に似て食用にならないというところからきている。
透田牛蒡(スカシタコボウ)と似ているが、こちらは茎や果実に毛がないことで区別できる。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Draba nemorasa

★虫眼鏡出したくなるよ犬薺
 花びらの中もっと見たいな
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by ryudesuyo | 2006-06-27 06:13 | アブラナ科

チリ文目(チリアヤメ)

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チリ文目(チリアヤメ)はアヤメ科チリアヤメ属の多年草である。
原産地はチリ、アルゼンチンで、日本へは大正時代に渡来した。
草丈は8~10センチくらいである。
葉は剣状の線形で、根元から生える。
開花時期は4~6月である。
花径2~3センチのブルーの花をつける。
花びらも萼も3枚である。
一日花だが、次々と花を咲かせる。
写真は5月に大船植物園で撮った。
学名:Herbertia amoena

★小さくて不思議姿のチリ文目
 プロペラ回し一日の夢
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by ryudesuyo | 2006-06-26 06:03 | アヤメ科

沢小車(サワオグルマ)

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沢小車(サワオグルマ)はキク科キオン属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、日当たりのよい山間の湿地などに生える。
草丈は30~80センチくらいである。
茎は中空で直立し、柔らかく白い産毛が生える。
根元から生える葉はへら状をした披針形で、長い柄がある。
葉の周りにはぎざぎざの鋸歯はほとんどない。
茎につく葉は茎を抱くようにつく。
葉は肉質で分厚い。
開花時期は4~6月である。
花の色は黄色い。
茎先に散房状に6~30個の花をつける。
写真は5月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Senecio pierotii

★雨に濡れ沢小車はひっそりと
 黄花を垂らす霞む景色よ
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by ryudesuyo | 2006-06-25 07:01 | キク科

地縛り(ジシバリ)

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地縛り(ジシバリ)はキク科ニガナ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、道端や草地などに生える。
草丈は10~20センチくらいである。
茎は細長く、地面を這って伸びる。
伸びた茎のところどころから根を出して増える様子が地面を縛るようだというのが名の由来である。
葉には長い柄があり、円形ないし広い楕円形である。
葉の周りにはぎざぎざの鋸歯はなく全縁である。
開花時期は4~7月である。
花茎は上部で枝分かれをし、1~3個の黄色い花をつける。
花径は20~25ミリくらいで蒲公英(タンポポ)に似ているが、花びらのように見える舌状花の数はそれより少ない。
花の後には綿毛ができる。
別名を岩苦菜(イワニガナ)という。
この名は、岩の上などでも少しの土があれば生育できるというところからきている。
なお、近縁種の大地縛り(オオジシバリ)は全体が大きいほかに、葉の形がへら状であり、生育地もやや湿った場所を好むなどの違いがある。
写真は4月に練馬区の平成つつじ園で撮った。
学名:Ixeris stolonifera

★蒲公英を思わすような花つけて
 さっぱり咲くよ地縛りだけど
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by ryudesuyo | 2006-06-24 05:13 | キク科

紅輪蒲公英(コウリンタンポポ)

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紅輪蒲公英(コウリンタンポポ)はキク科ヤナギタンポポ属の多年草である。
原産地はヨーロッパで、日本へは明治時代の中期に観賞用として渡来した。
北海道で広く野生化しているほか、本州の中部地方以北などで見られる。
特に道北に多いとのことで、戦後にサハリンから侵入したものと推定されている。
草丈は20~50センチくらいになる。
茎には黒っぽい毛が密生してい
葉は根元から出る葉と茎から出る葉がロゼット状に互い違いに生える。
葉の形はへら状でね周りにはぎざぎざがなく全縁で、先端は丸い。
開花時期は6~8月くらいである。
花茎の先に放射状に柄が出て、散状に10個くらいの頭花をつける。
花の色は橙赤色で、花径は20~30ミリくらいある。
絵筆蒲公英(エフデタンポポ)、絵筆菊(エフデギク)などの別名がある。
写真は6月に札幌の北大植物園で撮った。
学名:Hieracium aurantiacum

★舶来の派手なオレンジよく似合う
 紅輪蒲公英北の大地に
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by ryudesuyo | 2006-06-22 06:10 | キク科

高嶺蒲公英(タカネタンポポ)

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高嶺蒲公英(タカネタンポポ)はキク科タンポポ属の多年草である。
北海道の空知地方、日高地の方アポイ岳、後志地方の大平山、石狩地方の手稲山、日高山系、夕張山系、北見山系、大雪山系などに分布地が限定される北海道固有種である。
高山の蛇紋岩地帯の草原に生える。
別名を夕張蒲公英(ユウバリタンポポ)ともいう。
夕張岳は複雑な地形と特異な地質で多彩な花が育ち、「花の名山」として知られる。
環境省レッドデータブックでは、ごく近い将来に絶滅する危険性が極めて高い種である「絶滅危惧IA類」に登録されている。
草丈は20~30センチくらいである。
根際にたくさんの葉がつく。
葉の形は細長い楕円形で、規則正しく中央部まで羽状に裂け、先は尖る。
開花時期は6~7月である。
鮮やかな黄色い頭花をつける。
花径は4センチくらいで、たくさんの舌状花からなる。
総苞片の部分は黒っぽく楕円形で、長さは15ミリに満たない。
なお、近縁種に大高嶺蒲公英(オオタカネタンポポ)というものもある。
こちらは総苞が長いのが特徴である。
写真は4月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Taraxacum yuparense

★咲き姿見せる草原ここだけと
 高嶺蒲公英黄金に燃えて
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by ryudesuyo | 2006-06-21 19:02 | キク科

定家葛(テイカカズラ)

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定家葛(テイカカズラ)はキョウチクトウ科テイカカズラ属の蔓性常緑木本である。
本州から沖縄にかけて分布し、山野の樹木や岩に絡みついて生える。
また、庭木ともされる。
海外では、朝鮮半島、中国などにも分布する。
葉は向かい合って生える。
長い楕円形で、厚く光沢がある。
開花時期は5~7月である。
花の色は最初は純白で、終わりに近づくと黄色くなる。
スクリューのような形をしている合弁花で、5つに裂けている。
花の根元の筒には雄しべ5本と雌しべが入っている。
花の後には弓形をした実がつく。
実の中から白い毛のついた種子が出てくる。
茎や葉は薬用にされ、鎮痛・強壮などの効果がある。
なお、名は藤原定家にちなんでいる。
また、古名を真拆の葛(マサキノカズラ)という。
天岩戸の神話にちなむ名だという。
写真は5月に赤塚植物園で撮った。
学名:Trachelospermum asiaticum

★絡みつく塀一面に咲く花は
 天をめざすかプロペラ回し
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by ryudesuyo | 2006-06-20 06:22 | キョウチクトウ科