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三角藺(サンカクイ)

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三角藺(サンカクイ)はカヤツリグサ科ホタルイ属の多年草である。
日本全土に分布し、水辺や湿地に生える。
海外にも、ユーラシア大陸の温帯から暖帯にかけて広く分布する。
草丈は50~120センチくらいになる。
茎の断面は三角形をしていて、それが名の由来でもある。
葉はさや状をしている。
開花時期は7~10月である。
茎の先近くに褐色の花穂をつける。
写真は9月に筑波実験植物園で撮った。
学名:Scirpus triqueter

★地味だけど味はあるよと三角藺
 花つけ揺れる祭りのように
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by ryudesuyo | 2006-07-31 18:50 | カヤツリグサ科

姫綿菅(ヒメワタスゲ)

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姫綿菅(ヒメワタスゲ)はカヤツリグサ科ホタルイ属の多年草である。
北海道と青森県の八甲田山に分布し、寒地の湿原に生える。
環境省のレッドデータブックでは、「生息条件の変化によっては絶滅危惧に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧に登録されている。
草丈は10~20センチくらいである。
細い茎が密に並んで直立する。
葉身は全くない。
開花時期は6~8月である。
茎先につく花は目立たないが、花の後に真っ白な綿帽子のような実がつく。
園芸店で綿菅(ワタスゲ)の名で出回っているものは姫綿菅(ヒメワタスゲ)が多いという。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Scirpus hudsonianus

★綿棒がゆらゆら風に揺れるよう
 姫綿菅ののどかな姿
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by ryudesuyo | 2006-07-30 07:56 | カヤツリグサ科

白鷺蚊帳吊(シラサギカヤツリ)

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白鷺蚊帳吊(シラサギカヤツリ)はカヤツリグサ科ミカヅキグサ属の多年草である。
原産地は北アメリカの南東部である。
名の由来は、白い苞が白鷺のように見えるところからきている。
水生植物で地下茎がある。
草丈は30~60センチくらいである。
開花時期は6~10月である。
花の白い部分は正確には葉状苞で、本当の花はその中央にある突起状のものである。
スターグラスなどの別名もある。
写真は10月に箱根湿性花園で撮った(植栽)。
学名:Rhynchospora colorata (=Dichromena colorata)

★群れ咲いた白鷺蚊帳吊風に揺れ
 風情いかがと涼しさ送り
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by ryudesuyo | 2006-07-29 07:10 | カヤツリグサ科

狸蘭(タヌキラン)

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狸蘭(タヌキラン)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
「蘭」の名前がつけられているが、ラン科ではない。
「狸」のほうは、果穂をタヌキの尻尾に見立てたものであるという。
別名を狸萱(タヌキガヤ)ともいう。
北海道の南西部から本州の中部地方にかけて分布し、山地の湿った斜面などに生える。
草丈は30~100センチくらいである。
葉は根元から束になって生える(束生)。
広い線形で長さは20~30センチくらい、幅は5~10ミリくらいである。
葉脈は平行で、先は尖る。
開花時期は5~7月である。
花の色は紫色を帯びた褐色である。
3~6個の小さな花が穂状につく。
写真は5月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Carex doenitzii

★面白い名前もらった狸蘭
 風もないのにゆらゆら揺れて
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by ryudesuyo | 2006-07-28 19:09 | カヤツリグサ科

笠萓(カサスゲ)

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笠萓(カサスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
日本各地の水辺や湿地に群生する。
草丈は40~100センチくらいである。
開花時期は4~7月である。
先のほうにある茶色いのが雄花で、下のほうにある緑色のが雌花である。
葉が丈夫なので笠などをつくるのに利用されたため、この名がつけられた。
写真は5月に赤塚植物園で撮った。
学名:Carex dispalata

★水際を生めて笠萓花盛り
 いいのこれでも花は花よと
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by ryudesuyo | 2006-07-27 19:32 | カヤツリグサ科

千島笹(チシマザサ)

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千島笹(チシマザサ)はイネ科ササ属の常緑ササ類である。
北海道から本州の中国地方にかけての日本海岸に分布し、山地に群生する。
草丈は150~300センチくらいになる。
花の咲くのは60年に一度と言われ、北海道では1975年に咲いたという。
咲くときは群落全体が咲き、花の咲いた後には結実して枯死する。
根元が曲がるので根曲竹(ネマガリダケ)とも呼ばれている。
孟宗竹が育たない北海道では、タケノコと言えば千島笹(チシマザサ)なのである。
藪を漕いで採るのは容易ではなく、毎年のように遭難者が出て報道を賑わす。
橇(かんじき)などの工芸品を作るのにも利用される。
写真は6月に北海道の積丹半島で撮った。
学名:Sasa kurilensis

★うっそうと茂る野生の千島笹
 背丈超えると聞いて驚き
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by ryudesuyo | 2006-07-26 06:06 | イネ科

数珠玉(ジュズダマ)

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数珠玉(ジュズダマ)はイネ科ジュズダマ属の多年草である。
本州以南に分布し、原野や道端などに自生する。
原産地は熱帯アジアで、日本へは古い時代に渡来し栽培されていたものが野生化した。
草丈は1~2メートルになる。
葉は線状の披針形である。
開花時期は7~10月である。
上部の葉の脇からたくさんの花穂を立てる。
硬くて艶のある壷(苞鞘)の中に雌花穂があり、その先に雄花穂が垂れ下がる。
果期になると、苞鞘は白、灰色、灰褐色、黒などに色づく。
これに糸を通して数珠のようにつなげて遊んだのが名の由来である。
根は生薬で川穀根(せんこくこん)といい、煎じて飲むとリューマチ、神経痛、肩こりなどに効く。
種子は川穀(せんこく)といい、煎じて飲むと美肌保全、健胃、解熱、利尿などの薬効がある。
写真は9月に都立薬用植物園で撮った。
俳句の季語は秋である。
学名:Coix lacryma-jobi

★数珠玉を連ねなむなむ経読めば
 身じろぎもせず聴く友の顔
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by ryudesuyo | 2006-07-25 05:47 | イネ科

茅萱(チガヤ)

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茅萱(チガヤ)はイネ科チガヤ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、河原や道端、荒れ地などに生える。
草丈は30~80センチくらいである。
茎は直立している。
葉は幅広い線形でやや堅い。
粽(ちまき)は昔この葉で巻いた。
開花時期は5~6月である。
艶のある銀白色の花穂を出す。
これを茅花(ツバナ)と呼び、噛むと甘い味がする。
根茎は漢方で茅根(ぼうこん)といい、利尿薬として使われる。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Imperata cylindrica var. koenigii

★緑葉の瑞々しさと穂の白さ
 コントラストよく茅萱は生えて
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by ryudesuyo | 2006-07-24 18:54 | イネ科

髢草(カモジグサ)

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髢草(カモジグサ)はイネ科カモジグサ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、道端や空き地などに普通に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布している。
草丈は50~100センチくらいである。
葉は線形で先が曲がり、長さは20センチくらいである。
開花時期は5~7月である。
花穂は長さ20~30センチで、穂の先は垂れ下がり、芒(のぎ)という穂から伸びる細い毛のようなものは黒っぽい紫色をしている。
「髢」は結髪に使う添え毛のことで、子どもたちがこの草で「髢」をつくって遊んだことが名の由来である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Agropyron tsukushiensis var. transiens

★童歌聴こえくるよな髢草
 群がり咲いてのどかな景色
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by ryudesuyo | 2006-07-23 16:43 | イネ科

阿亀笹(オカメザサ)

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阿亀笹(オカメザサ)はイネ科オカメザサ属の常緑タケ類である。
日本固有種である。
本州から九州にかけて分布し、各地で植栽されて斜面の緑化などに利用されている。
「笹」の名がついているが小型のタケ類である。
筍(タケノコ)が成長し竹の皮が落ち、緑色の稈が現れるのが竹である。
これに対して、皮がいつまでも稈についたまま残るのが笹である。
樹高は1~2メートルである。
1つの節から5本ずつ短い枝を出し、その先に細長い楕円形の葉を1枚ずつつける。
筍(タケノコ)も新葉も6月に出る。
名の由来は、浅草の酉の市でこの竹竿におかめの面を下げることからきている。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Shibataea kumasaca

★難しい話は抜きに阿亀笹
 笹にあらずとササ一献と
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by ryudesuyo | 2006-07-22 05:26 | イネ科