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深山赤花(ミヤマアカバナ)

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深山赤花(ミヤマアカバナ)はアカバナ科アカバナ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山帯から高山帯の草地や渓流の近くに生える。
草丈は5~25センチくらいである。
茎の上部には柔らかい毛が生える。
葉は細長い楕円形で、縁には突起状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~8月である。
茎の上部の葉の脇に、直径8ミリくらいの淡いピンクの花をつける。
花びらは4枚で、先が浅く2つに裂ける。
雌しべの柱頭はこん棒状をしている。
「赤花」は花の色ではなく、秋に葉が赤くなることを指す。
写真は8月に岩手県の八幡平で撮った。
学名:Epilobium foucaudianum

★小さくて淡いピンクの花つけて
 深山赤花ここにいるよと
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by ryudesuyo | 2006-08-31 18:48 | アカバナ科

赤花(アカバナ)

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赤花(アカバナ)はアカバナ科アカバナ属の多年草である。
北海道の南西部から九州にかけて分布し、山野の湿地に生える。
草丈は20~70センチくらいである。
葉は披針形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7~9月である。
茎の上部の葉の脇に淡紫紅色の小さな4弁花を十字形につける。
花びらの先は浅く2つに裂ける。
雄しべは8本、雌しべは1本である。
名の由来は、秋に葉や茎が赤く染まることからきている。
写真は9月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Epilobium pyrricholophum

★茎も葉も色づき見せる赤花は
 秋の訪れ知らせるように
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by ryudesuyo | 2006-08-30 06:14 | アカバナ科

谷渡りの木(タニワタリノキ)

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谷渡りの木(タニワタリノキ)はアカネ科タニワタリノキ属の常緑低木である。
宮崎県から沖縄にかけて分布する南方要素の植物で、山地の谷間や湿地に生える。
海外では、済州島、台湾、中国、東南アジアなどにも分布している。
樹高は30~100センチくらいである。
よく枝分かれをする。
葉は細長い楕円形をしており、革質で光沢がある。
開花時期は8~9月である。
枝先に1つずつ出る球形の頭状花序(枝を介さずにたくさんの花がまとまって咲く)にたくさんの花をつける。
花の色は淡い黄色で、細長い雄しべが突き出す。
名の由来は、谷間に群生するところからきている。
写真は8月に小石川植物園で撮った。
学名:Adina pilulifera

★丸い花つんと突き出し雄しべ出し
 とてもユニーク谷渡りの木
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by ryudesuyo | 2006-08-29 05:42 | アカネ科

午時花(ゴジカ)

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午時花(ゴジカ)はアオギリ科ゴジカ属の一年草である。
原産地はインドで、日本へは江戸時代に薬用・観賞用として渡来した。
インドから東南アジアの熱帯地方にかけて分布し、田や水辺に生える。
葉が茶の代用品として飲用されてる。
名の由来は、午の刻(午前11時~午後1時)に咲くというところからきている。
一日花だが、次々に開花する。
草丈は60~200センチくらいになる。
茎は直立する。
葉は幅広い披針形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~10月である。
葉の脇に花径3センチくらいの赤い花をつける。
写真は9月に都立薬用植物園で撮った。
学名:Pentapetes phoenicea

★次々と咲かせ花散る定めなら
 赤く咲きたい午時花の願い
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by ryudesuyo | 2006-08-28 19:20 | アオギリ科

黄蜀葵(トロロアオイ)

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黄蜀葵(トロロアオイ)はアオイ科オクラ属の一年草である。
原産地は中国である。
日本へは古い時代に渡来し、栽培された。
根をすりつぶした粘液が、手漉和紙の糊として利用されてきた。
草丈は100~200センチくらいになる。
全体に粗い毛で覆われている。
葉は互い違いに生え(互生)、大きくて5つから9つに手のひら状に深く裂ける。
開花時期は9~10月である。
大形の花穂を立て、黄色くて中心が暗い紫色をした5弁花を開く。
花は一日花で、夕方の早い時間に閉じる。
根を黄蜀葵根(おうしょっきこん)と称し、鎮咳薬などに用いられる。
また、食品添加物としても使用される。
花おくら(ハナオクラ)の別名がある。
写真は10月に都立薬用植物園で撮った。
俳句の季語は夏である。
学名:Abelmoschus manihot

★大胆に咲いて散り行く花姿
 黄蜀葵は何を思いて
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by ryudesuyo | 2006-08-27 07:27 | アオイ科

浜朴(ハマボウ)

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浜朴(ハマボウ)はアオイ科フヨウ属の落葉低木である。
日本原産の野生のハイビスカスである。
本州の三浦半島から九州にかけて分布し、海岸近くに生える。
樹高は3~4メートルくらいである。
葉は円形ないし心臓形で、分厚い。
縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)があり、先は鋭く尖る。
灰白色の毛が、表面には薄く、裏面には濃く生える。
開花時期は7~8月である。
花径6~10センチくらいの5弁花である。
花びらの色は黄色で基部は暗紅色をしている。
5枚の花びらは螺旋状に並ぶ。
朝開いて夕方には咲き終わる一日花だが、株全体では次々と花をつける。
和名は、浜辺に生える朴の木(ホオノキ)を意味する。
写真は7月に大船植物園で撮った。
学名:Hibiscus tiliaceus

★潮風も気にはならぬと元気よく
 浜朴が咲く真夏の景色
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by ryudesuyo | 2006-08-26 07:05 | アオイ科

ビロード葵(ビロードアオイ)

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ビロード葵(ビロードアオイ)はアオイ科ビロードアオイ属の多年草である。
原産地は東ヨーロッパで、沼地や湿地に生える。
英名をマーシュマロウ(Marsh mallow)という。
「マーシュ」は湿地を意味する言葉である。
古代ギリシャ時代から薬用とされてきた。
乾燥させた根茎、葉、花は緩和剤や軟膏として用いられる。
草丈は100~120センチくらいである。
茎や葉にはビロードのような感触がある。
葉は卵形で切れ込みがある。
開花時期は5~9月である。
薄桃色の5弁花を葉の脇につける。
別名を薄紅立葵(ウスベニタチアオイ)という。
お菓子のマシュマロの原料とされてきたのもこのハーブである。
昔は喉を守る食べ物であったという。
写真は7月に都立薬用植物園で撮った。
学名:Althaea officinalis

★うっすらとピンクに染まる花びらが
 優しく揺れるビロード葵
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by ryudesuyo | 2006-08-25 18:14 | アオイ科

アメリカ芙蓉(アメリカフヨウ)

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アメリカ芙蓉(アメリカフヨウ)はアオイ科フヨウ属(ハイビスカス属)の多年草である。
原産地は北アメリカである。
フヨウ属には木本性のものもあるが、本種は草本性である。
そのため、草芙蓉(クサフヨウ)の別名もある。
草丈は100~150センチくらいになる。
葉や茎、萼片などには毛が生えている。
葉は卵形で先は尖っており、ぎざぎざ(鋸歯)がある。
長さは20センチくらいで、裏面には白い軟毛が生える。
通常は裂けないが、浅く3~5裂することがある。
開花時期は6~9月である。
上部の葉の脇に花径10~20センチの大きな花をつける。
花びらは5枚で重なり合い、全体として円く見える。
花の色は、ピンクや白で濃淡に変化があり、花の真ん中が暗色になるものとならないものがある。
花は一日花で、朝開いて夕方にはしぼむ。
花の中央で突き出ているのは、雄しべと雌しべの集まりである。
たくさんの雄しべが集まって筒状になり、雌しべを包んでいる。
実はほぼ球形のさく果(熟すと果皮が裂開する果実)である。
写真は7月に大船植物園で撮った。
学名:Hibiscus moscheutos

★名の通り花の大きさ並外れ
 アメリカ芙蓉豪快に咲く
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by ryudesuyo | 2006-08-24 06:36 | アオイ科

無人仙人草(ムニンセンニンソウ)

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無人仙人草(ムニンセンニンソウ)はキンポウゲ科センニンソウ属の蔓性植物である。
日本固有種である。
小笠原諸島の父島と母島にのみ分布し、林の縁などに生える。
「無人」は小笠原諸島を意味するのだそうだ。
現地名は毒蔓(ドクヅル)という。
環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類に登録されている。
開花時期は7~9月である。
普通の仙人草(センニンソウ)よりも少し大きな白い花を咲かせる。
写真は9月に筑波実験植物園で撮った。
学名:Clematis terniflora var. boninensis

★滅ぶ日のいつか来ること悟りつつ
 大きな花をそっと広げて
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by ryudesuyo | 2006-08-23 18:50 | キンポウゲ科

紀伊仙人草(キイセンニンソウ)

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紀伊仙人草(キイセンニンソウ)はキンポウゲ科センニンソウ属の蔓性落葉木本である。
紀伊半島南部(和歌山県、三重県、奈良県)と熊本県に分布し、山地の林の中や低木林に生える。
伸びた蔓は10~15メートルに達する。
葉は細長い楕円形で艶がある。
仙人草(センニンソウ)の葉は卵形なので、葉の形が違っている。
花径は1センチくらいで、4枚の白い萼にたくさんの雄しべと数本の雌しべがある。
花びらはない。
写真は9月に筑波実験植物園で撮った。
熱帯温室は2階建てになっていて回廊からも植物を観察できるのだが、その2階の回廊へ出入りする階段の手摺りに紀伊仙人草(キイセンニンソウ)は絡まっていた。
写真のように花は仙人草(センニンソウ)とよく似ている。
青空を背に咲く白い花の姿はとても美しかった。
学名:Clematis uncinata var. ovatifolia

★青空に花の白さも際立って
 神秘伝える紀伊仙人草
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by ryudesuyo | 2006-08-22 05:52 | キンポウゲ科