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東山薊(アズマヤマアザミ)

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東山薊(アズマヤマアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。
東北地方の福島県から中部地方にかけて分布し、山地の林の縁や道端に生える。
名は九州や四国に分布する山薊(ヤマアザミ)との対比でつけられたものである。
草丈は1~2メートルくらいになる。
根際から生える葉は開花時期には枯れる。
茎につく葉は細長い楕円形で、先は鋭く尖り、縁は深く羽状に切れ込む。
開花時期は9~11月である。
花(頭花)の色は淡い紅紫色で、茎先に1~3個固まって横向きにつく。
花の柄はないか、あっても短い。
花径は2センチくらいである。
総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)は狭い筒形で密にくも毛が生え、やや粘着する。
総苞片は短く、ほとんど反り返らない。
写真は9月上旬に信州の上高地で撮った。
学名:Cirsium microspicatum

★めずらしい花の形をよく見てね
 スマートだけどさっぱりしすぎ
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by ryudesuyo | 2006-09-30 07:41 | キク科 | Trackback | Comments(0)

歌仙草(カセンソウ)

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歌仙草(カセンソウ)はキク科オグルマ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、日当たりの良い山野の草原に生える。
草丈は50~80センチくらいである。
茎は直立して硬く、上部で少し枝を分ける。
根から生える葉は鱗片状で、花の咲くころには枯れる。
茎につく葉は長めの楕円形で柄はなく、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、裏面には葉脈が浮き出る。
近縁種の小車(オグルマ)とよく似ているが、小車(オグルマ)は葉の幅が広く葉脈は目立たない。
開花時期は7~9月である。
枝分かれした茎先に1つずつ花(頭花)をつける。
花径は4センチくらいあり、筒状花も舌状花も黄色い。
実はそう果(皮が固くて弾けず、中に種子が1つある)で、毛がある。
これも小車(オグルマ)との違いの1つで、小車(オグルマ)には毛がない。
また、小車(オグルマ)が湿地を好むのに対して、歌仙草(カセンソウ)は乾燥した草原を好む。
名の由来は不明である。
写真は7月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Inula salicina var. asiatica

★くるりんと花びら巻いた歌仙草
 野に咲く花の見事な姿
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by ryudesuyo | 2006-09-29 06:34 | キク科 | Trackback | Comments(0)

大反魂草(オオハンゴンソウ)

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大反魂草(オオハンゴンソウ)はキク科オオハンゴンソウ属の多年草である。
原産地は北アメリカで、ケベック州からフロリダ州にかけて分布する。
日本へは明治時代の中期に園芸植物として渡来した。
逸出したものが川岸や草地などに広がり、旺盛な繁殖力で野生化している。
種子とともに地下茎で繁殖をする。
北海道と本州を中心に分布している。
2006年2月から「外来生物法」で特定外来生物に指定され、栽培や移動ができなくなった。
草丈は1~3メートルくらいである。
茎には毛は生えておらず、白っぽい。
葉は羽状に5つから7つに深く裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~9月である。
茎の上部で枝分かれをし、先に黄色い花(頭花)をつける。
花径は5~7センチくらいあり、筒状花の周りに舌状花がつく。
舌状花は細長く、やや垂れ下がっている。
種子には冠毛があって風で散布される。
和名は反魂草(ハンゴンソウ)に似て花が大きいというところからきているが、実際にはあまり似ていない。
「反魂」は魂を呼び戻すという意味で、手のひら状に裂ける葉を幽霊の手に見立てたともいう。
ということは、大反魂草(オオハンゴンソウ)の名の由来も葉っぱのほうにあるのかもしれない。
上の写真は8月下旬に日光の中禅寺湖で撮った。
下の写真は9月上旬に北大農学部の花木園で撮った。
学名:Rudbeckia laciniata

★草原を鮮やかな黄に染め上げて
 やりすぎたかなと大反魂草
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by ryudesuyo | 2006-09-28 06:29 | キク科 | Trackback | Comments(0)

粗毛反魂草(アラゲハンゴンソウ)

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粗毛反魂草(アラゲハンゴンソウ)はキク科オオハンゴンソウ属の多年草である。
原産地は北アメリカで、日本へは大正時代に観賞用として渡来した。
昭和時代の初期に北海道や東北地方で野生化が始まり、現在では関東地方から四国にかけて帰化している。
その繁殖力にはすさまじいものがある。
草丈は30~100センチくらいである。
全草を硬く粗い毛が覆い、葉質はざらつく。
これが和名の由来でもある。
根際から生える葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
縁には不揃いのぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~9月である。
花径が4~6センチくらいある頭花で、舌状花は黄色く、真ん中の筒状花は黒紫色をしている。
近縁種の大反魂草(オオハンゴンソウ)の筒状花は黄緑色なので区別ができる。
別名を衣笠菊(キヌガサギク)という。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Rudbeckia hirta var. pulcherrima

★美しい花には棘というけれど
 粗毛でどうとウインクをして
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by ryudesuyo | 2006-09-27 06:25 | キク科 | Trackback | Comments(0)

深山秋の麒麟草(ミヤマアキノキリンソウ)

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深山秋の麒麟草(ミヤマアキノキリンソウ)はキク科アキノキリンソウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山帯~高山帯の草地や砂礫地に生える。
海外では、サハリンやシベリア東部などにも分布する。
別名を黄金菊(コガネギク)という。
草丈は10~70センチくらいである。
生育地によって草丈は大きく異なる。
根際から生える葉には翼のある長い柄があり、ロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
茎につく葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~9月である。
鮮やかな黄色い花(頭花)が茎先に散房状(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)に集まってつく。
頭花は両性花の筒状花と雌花の舌状花からなり、花径は12~15ミリくらいである。
秋の麒麟草(アキノキリンソウ)の高山型で、よく似ている。
深山秋の麒麟草(ミヤマアキノキリンソウ)のほうが花が大きく、茎先に固まってつく傾向がある。
また、総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)が3列であり、4列の秋の麒麟草(アキノキリンソウ)とは異なる。
近縁種に、湿原に生える霧が峰秋の麒麟草(キリカミネアキノキリンソウ)がある。
写真は9月上旬に信州の白馬五竜山野草園で撮った。
学名:Solidago virgaurea subsp. leiocarpa forma japonalpestris

★小さくてだけど大きな花びらが
 黄金に燃える色は鮮やか
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by ryudesuyo | 2006-09-26 05:21 | キク科 | Trackback | Comments(0)

黄苑(キオン)

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黄苑(キオン)はキク科キオン属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地帯~高山帯の草地などに生える。
海外でも、東アジアからヨーロッパにかけて広く分布している。
草丈は50~100センチくらいである。
茎は直立して上部で枝分かれをする。
茎には細かい毛が生える。
葉は長さ5~15センチくらいの披針形で先が尖り、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~9月である。
茎先に散房花序をつけ、鮮やかな黄色い頭花ををつける。
花径は2センチくらいで、舌状花、筒状花ともに黄色い。
花びら(舌状花)は5~6枚である。
真ん中の筒状花は10個くらいである。
花の後にできる実はそう果(実の中に1つだけ種子があり開かない)で、くすんだ白い綿毛がある。
名は紫苑(シオン)に対比してつけられたものだという。
写真は7月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Senecio nemorensis

★草原の遥か彼方に黄苑咲く
 すらりと伸びてここにいるよと
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by ryudesuyo | 2006-09-25 06:34 | キク科 | Trackback | Comments(0)

秋明菊(シュウメイギク)

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秋明菊(シュウメイギク)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草である。
原産地は中国である。
観賞用に栽培され、また各地に野生化している。
特に京都の貴船山に多いので貴船菊(キブネギク)の別名がある。
草丈は50~100センチくらいになる。
開花時期は9~11月である。
花柄の先に菊(キク)に似た淡い紅紫色または白色の花をつける。
ただし、花びらのように見えるのは花ではなく萼である。
八重咲きに見えるのは、萼と雄しべが弁化したものである。
別名を秋牡丹(アキボタン)ともいう。
写真は9月に千葉県野田市の清水公園花ファンタジアで撮った。
学名:Anemone hupehensis var. japonica

★都人忘れられぬか秋牡丹
 聴くや聴かずや袖震わせて
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by ryudesuyo | 2006-09-24 07:33 | キンポウゲ科 | Trackback | Comments(0)

川烏頭擬(センウズモドキ)

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川烏頭擬(センウズモドキ)はキンポウゲ科トリカブト属の多年草である。
青森県から茨城県にかけての太平洋側と群馬県、長野県に分布し、山地の林の中などに生える。
環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類に登録されている。
固有の特徴などについてははっきりしない。
花柄や雌しべに長い毛が生えるのが特徴のようである。
名の由来もはっきりしない。
分類上は、朝鮮半島と本州の中国地方、九州の大分県に分布する高麗附子(コウライブシ)の亜種である。
開花時期は8~9月である。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Aconitum jaluense subsp. iwatekense

★小振りでも花の姿は鳥兜
 埋もるように川烏頭擬
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by ryudesuyo | 2006-09-23 05:48 | キンポウゲ科 | Trackback | Comments(0)

羽前鳥兜(ウゼントリカブト)

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羽前鳥兜(ウゼントリカブト)はキンポウゲ科トリカブト属の多年草である。
「羽前」というのは山形県の旧国名である。
ここで発見されたのが名の由来であるが、分布域などははっきりしない。
秋田県では絶滅危惧種に指定しているので、秋田県にも分布するようである。
写真は9月上旬に北大植物園で撮った。
開花時期は8~9月である。
花は終わりかけのようだった。
学名:Aconitum okuyamae

★峰連ね雪待つ山に花開く
 羽前の国に固有の姿
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by ryudesuyo | 2006-09-22 05:39 | キンポウゲ科 | Trackback | Comments(0)

谷地鳥兜(ヤチトリカブト)

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谷地鳥兜(ヤチトリカブト)はキンポウゲ科トリカブト属の多年草である。
中部地方の日本海側などの亜高山帯の湿った草地に生える。
分類上は細葉鳥兜(ホソバトリカブト)の変種である。
草丈は100~150センチくらいになる。
葉は手のひら状に5つに深く裂け、それぞれに深い切れ込みがある。
開花時期は8~9月である。
花びらのように見える萼は青紫色で、茎先に総状につく。
花柄と萼には毛が生えている。
全草に猛毒を含む。
写真は9月上旬に信州の上高地で撮った。
学名:Aconitum senanense var. paludicola

★湿地には湿地の似合う花が咲く
 谷地鳥兜は上高地の花
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by ryudesuyo | 2006-09-21 06:30 | キンポウゲ科 | Trackback | Comments(0)