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野蕗(ノブキ)

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野蕗(ノブキ)はキク科ノブキ属の多年草である。
葉が蕗(フキ)に似ているということでこの名がつくが、フキ属ではない。
北海道から九州にかけて分布し、木陰や谷間などの湿った場所に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は50~80センチくらいである。
葉には長い柄があり、葉の先がやや尖る。
葉の表面は緑色である。
裏面には一面に毛が生えて白味がかる。
開花時期は8~10月である。
長く伸びた柄に白い集合花を疎らにつける。
花は周りに雌花があり、真ん中に両性花がある。
両性花は結実しない。
雌花だけが結実するので、実は周辺にだけつく。
そう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)だが綿毛はない。
先に突起状の腺体があり、粘り気のある粘液が出る。
これによって衣服などにくっついて種子が運ばれる。
若芽は食用になる。
また、絞り汁は腫れ物や傷の薬となる。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Adenocaulon himalaicum

★葉だけでは蕗との違いわからぬが
 野蕗の花は白い色して
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by ryudesuyo | 2006-10-31 06:04 | キク科 | Trackback | Comments(0)

耳蝙蝠(ミミコウモリ)

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耳蝙蝠(ミミコウモリ)はキク科コウモリソウ属の多年草である。
北海道から本州の北部にかけて分布し、低地~山地の林の中や谷間の日陰に生える。
別名を蝦夷蝙蝠(エゾコウモリ)ともいう。
草丈は60~120センチくらいである。
葉は腎形で、長い柄があり、3~4枚が互い違いに生える(互生)。
葉の基部には耳の形をした翼がついていて茎を抱く。
また、葉の形が蝙蝠(コウモリ)に似ているというのが名の由来である。
開花時期は7~9月である。
花茎に長さ1~2センチの白い頭花をたくさんつける。
頭花は5~6個の筒状花からなり、花冠の先は浅く5つに裂ける。
地味な花である。
写真は8月に東北大学植物園八甲田山分園で撮った。
学名:Cacalia auriculata var. kamtschatica

★ふと見れば翼ひろげて暗がりに
 ひっそりと咲く耳蝙蝠が
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by ryudesuyo | 2006-10-30 06:34 | キク科 | Trackback | Comments(0)

カレープラント

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カレープラント(Curry plant)はキク科ヘリクリサム属(ムギワラギク属)の常緑小低木である。
原産地は地中海沿岸地方で、乾燥した岩場などに生える。
名前の通り、カレーに似た香りがする。
草丈は30~50センチである。
葉は銀灰色をした細長い披針形で、綿毛に覆われている。
開花時期は7~9月である。
かさかさとした小さな黄色い花をたくさんつける。
食用としての利用はされないが、料理の香りづけやポプリとして利用される。
写真は8月に筑波実験植物園で撮った。
学名:Helichrysum italicum(=Helichrysum angustifolium)

★花を見る前に香りが漂って
 あちこち探すカレープラント
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by ryudesuyo | 2006-10-29 08:57 | キク科 | Trackback | Comments(0)

イエローサルタン

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イエローサルタン(Yellow sultan)はキク科ヤグルマギク属の一年草である。
原産地は西アジアのカスピ海沿岸地方である。
黄花匂矢車(キバナニオイヤグルマ)、黄花矢車菊(キバナヤグルマギク)などの和名がある。
草丈は60~100センチくらいである。
葉は灰緑色で羽状に裂ける。
開花時期は4~7月である。
茎先に花径5~6センチの花を1つつける。
花の色は黄色ないしオレンジ色で、舌状花は細かく切れ込んでいる。
よい香りがする。
切り花として栽培されてきたが、最近は鉢物も出回っている。
写真は6月に千葉県野田市の清水公園花ファンタジアで撮った。
学名:Centaurea suaveolens

★繊細な花の姿が魅惑的
 色づく乙女イエローサルタン
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by ryudesuyo | 2006-10-28 07:37 | キク科 | Trackback | Comments(0)

栗山母子(クリヤマハハコ)

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栗山母子(クリヤマハハコ)はキク科ヤマハハコ属の多年草である。
本州の関東地方(栃木県、群馬県、埼玉県)に分布し、山地の草原に生える。
名の由来は、栃木県の栗山村で発見されたことからきている。
環境省のレッドデータブックでは、「近い将来に絶滅する危険性が高い種」である絶滅危惧IB類に登録されている。
草丈は10~20センチくらいである。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
分類上は矢筈母子(ヤハズハハコ)の変種とされている。
花の部分は母種と変わりない。
茎や葉には腺毛を密生して粘着性があり、全体が黄褐色に見える。
花は密につく。
花の白く見える部分は総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)である。
真ん中の黄色い固まりが花である。
写真は10月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Anaphalis sinica var. viscosissima

★びっしりと白い小花が地を隠す
 背丈は低い栗山母子
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by ryudesuyo | 2006-10-27 05:56 | キク科 | Trackback | Comments(0)

河原母子(カワラハハコ)

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河原母子(カワラハハコ)はキク科ヤマハハコ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布し、川原や海岸の砂地に生える。
分類上は山母子(ヤマハハコ)の亜種である。
学名に'subsp.'や'ssp.'のつくものが亜種である。
草丈は30~50センチくらいである。
茎は地際から群がって生え(束生)、上部でも枝分かれをする。
葉は線形で幅1~2ミリと細く、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざがなく(全縁)、裏側に巻く。
母種のヤ山母子(ヤマハハコ)は葉の幅が5~15ミリくらいと広い。
開花時期は9~10月である。
花の咲く時期には下部の葉が枯れる。
茎先に頭花を散房状(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)につける。
花には両性花と雌雄花があり、異株である。
全草を干したものが、黄疸の薬になる。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Anaphalis margaritacea subsp. yedoensis

★白っぽい色が何やらチャーミング
 河原母子は河原が似合い
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by ryudesuyo | 2006-10-26 06:36 | キク科 | Trackback | Comments(0)

大苦菜(オオニガナ)

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大苦菜(オオニガナ)はキク科フクオウソウ属の多年草である。
「苦菜」の名がつくが、ニガナ属とは分類が異なる。
本州の東北地方から近畿地方にかけて分布し、限られた湿地に生える。
環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類に登録されている。
草丈は50~120センチくらいである。
葉は互い違いに生え(互生)、葉の柄には長い翼がある。
葉は羽状分裂をし、先の裂片が大きく、つけ根に近づくほど小さくなる。
葉の先は尖り、つけ根は茎を抱く。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~10月である。
花径3~4センチくらいの大きな黄色い頭花は、数多い舌状花からなる。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Prenanthes tanakae

★堂々と花びら広げ大苦菜
 湿原に咲く花美しく
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by ryudesuyo | 2006-10-25 06:35 | キク科 | Trackback | Comments(0)

大雁首草(オオガンクビソウ)

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大雁首草(オオガンクビソウ)はキク科ガンクビソウ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地の林の中などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国の東北部にも分布する。
草丈は50~100センチくらいである。
茎や葉には毛が多い。
葉は卵状の楕円形で先が少し尖り、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8~10月くらいである。
枝分かれした茎先に黄色い頭花をつける。
花径は3~4センチほどあり、並外れて大きい。
下を向いているものが多いが、上を向いているものもある。
頭花のつけ根には苞葉がたくさんある。
頭花はたくさんの筒状花からなる。
実はそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)である。
冠毛はなく粘液を出して付着し運ばれる。
サイズが大きいのでやつかいな「ひっつき虫」である。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Carpesium macrocephalum

★異次元へ迷い込んだと錯覚す
 大雁首草迫力の花
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by ryudesuyo | 2006-10-24 06:03 | キク科 | Trackback | Comments(0)

浜澤鵯(ハマサワヒヨドリ)

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浜澤鵯(ハマサワヒヨドリ)はキク科フジバカマ属(ヒヨドリバナ属)の多年草である。
関東南部(千葉県、神奈川県)と伊豆諸島に分布し、海岸近くの岩場や草原に生える。
澤鵯(サワヒヨドリ)は湿地などに咲くが、その海岸型の変種である。
茎は太くて下部は地面を這う。
茎の上部は斜上し、節間が短い。
葉は厚く、全体に毛が生える。
開花時期は8~10月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、白または淡い赤紫色の頭花をたくさんつける。
1つ1つの頭花には5つの筒状花がついている。
写真は8月に筑波実験植物園で撮った。
学名:Eupatorium lindleyanum var. yasushii

★逞しく岩場に生きる鵯は
 茎は太いが花美しく
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by ryudesuyo | 2006-10-23 06:36 | キク科 | Trackback | Comments(0)

深山髪剃菜(ミヤマコウゾリナ)

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深山髪剃菜(ミヤマコウゾリナ)はキク科ミヤマコウゾリナ属(ヤナギタンポポ属)の多年草である。
日本固有種である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山帯~高山帯の草地や砂礫地に生える。
草丈は10~30センチくらいである。
茎や葉には剛毛が生え、ざらざらしている。
根際から生える葉は、先のやや丸い楕円形で柄がある。
縁には毛が生えるが、ぎざぎざ(鋸歯)はない。
茎葉は小さく、茎を抱く。
開花時期は7~8月である。
枝分かれした茎先に花径15~20ミリくらいで黒緑色の総苞のある頭花をつける。
花びら(舌状花)は、濃い黄色をしている。
花は日中に開花し、夜は閉じている。
また、日中でも陽が当たらないと開かない。
「髪剃菜」は剛毛が生える茎を剃刀(カミソリ)に見立てたものである。
高山に生える「髪剃菜」の意味だが、髪剃菜(コウゾリナ)とは属が異なる。
写真は8月に岩手県の八幡平で撮った。
学名は Hieracium japonicum

★陽を浴びて花びら一杯広げ咲く
 高山の花いと愛らしく
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by ryudesuyo | 2006-10-22 08:55 | キク科 | Trackback | Comments(0)