<   2008年 06月 ( 30 )   > この月の画像一覧

海緑(ウミミドリ)

d0059226_643857.jpg

海緑(ウミミドリ)はサクラソウ科ウミミドリ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、海岸近くの塩湿地や岩礁に生える。
塩分の影響が強い過酷な環境で生育する植物である。
海外では、アジアや北アメリカ北部などに広く分布する。
草丈は5~20センチくらいである。
地下茎が横に這って繁殖する。
葉は幅の広い披針形で、向かい合って生える(対生)。
稀に3枚が輪生することもある。
葉は肉質で分厚く、濃い緑色で艶がある。
開花時期は6~7月である。
葉の脇に花径6~7ミリの淡い紅色を帯びた小さな花を1つずつつける。
花弁はなく、花弁のように見えるのは萼で、深く5つに裂けて開く。
花の後にできる実は卵球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
茎を切ると白い乳液が出る。
写真は6月に富山県の氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Glaux maritima var. obtusifolia


★過酷なる自然の中で海緑
 地を這いながら縄張り広げ

d0059226_652552.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by ryudesuyo | 2008-06-30 06:06 | サクラソウ科 | Trackback | Comments(0)

浜払子(ハマボッス)

d0059226_10593994.jpg

浜払子(ハマボッス)はサクラソウ科オカトラノオ属の越年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、海岸の岩場や礫地、砂浜などに生える。
「払子」というのは僧侶の用いる仏具のことで、花の様子を譬えたものである。
草丈は10~40センチくらいである。
全草に毛は生えていない。
茎は根元で枝分かれをし、さらに上部で枝分かれをする。
茎は赤味を帯びることが多い。
葉は倒卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚く、表面には艶がある。
開花時期は4~6月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径1センチくらいの白い花をつける。
花冠は5つに深く裂け、横に開く。
雄しべは5本で短く、真ん中に雌しべが1本ある。
実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、赤茶色に熟する。
上の写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
下の写真は6月に市川市万葉植物園で撮った。
学名:Lysimachia mauritiana


★ぼってりと厚い葉っぱに手を触れて
 生きる力の強さを感じ

d0059226_1102091.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by ryudesuyo | 2008-06-29 11:00 | サクラソウ科 | Trackback | Comments(0)

深山穂躑躅(ミヤマホツツジ)

d0059226_7143561.jpg

深山穂躑躅(ミヤマホツツジ)はツツジ科ミヤマホツツジ属の落葉低木である。
日本固有種である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山帯や高山帯の草地や岩場に生える。
樹高は30~90センチくらいである。
よく枝分かれをし、倒卵形の葉が互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~8月である。
枝先に淡いピンクを帯びた白い花を疎らにつける。
花の色は白いが、周辺部や裏は赤みを帯びている。
また、花柱(雌しべ)は緑色で長く、上に反り返っている。
ツツジの仲間なので合弁花だが、3枚の花びらが反り返っているように見える。
写真は8月に岩手県の八幡平で撮った。
学名:Cladothamnus bracteatus


★花びらも雌しべもぷいと反り返る
 深山穂躑躅不思議な姿

d0059226_7151353.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by ryudesuyo | 2008-06-28 07:15 | ツツジ科 | Trackback | Comments(0)

穂躑躅(ホツツジ)

d0059226_5511433.jpg

穂躑躅(ホツツジ)はツツジ科ホツツジ属の落葉低木である。
別名を山箒(ヤマボウキ)ともいう。
北海道の南部から九州にかけて分布し、日当たりのよい山地に生える。
公園や庭にも植えられている。
樹高は1~2メートルで、よく枝分かれする。
葉は先が尖った楕円形をしている。
開花時期は7~9月である。
白ないし淡紅色の花が穂状につく。
花冠は3つに裂け、先が反り返る。
そして、雌しべが長く突き出ている。
蜜は有毒で、誤食すると頭痛、嘔吐、下痢などを起こす。
名の由来は花が穂状につくことからきている。
山箒(ヤマボウキ)は、枝を束ねて箒にすることからきている。
写真は7月に日光植物園で撮った。
学名:Tripetaleia paniculata(=Elliottia paniculata)


★くるくるとそっくり返った花姿
 角突き出して穂躑躅の咲く

d0059226_5523744.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by ryudesuyo | 2008-06-27 05:53 | ツツジ科 | Trackback | Comments(0)

赤物(アカモノ)

d0059226_6184863.jpg

赤物(アカモノ)はツツジ科シラタマノキ属の常緑低木である。
日本固有種である。
北海道から四国にかけて分布し、山地帯から高山帯にかけての礫地や草地に生える。
別名を岩櫨(イワハゼ)ともいう。
樹高は10~30センチくらいである。
葉は幅広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
革質で先はやや尖り、縁には小さなぎざぎざ(鋸歯)があって先は長い毛となる。
開花時期は5~7月である。
花の脇から短い花柄を出し、先端に白い鐘形の花を下向きにつける。
花冠は先が5つに裂ける。
萼は赤く、毛が密生する。
花柄には小さな苞葉があり、赤褐色の長い毛がたくさん生える。
秋には赤い楕円形の実を上向きにつける。
実は食用になる。
名の由来は、「赤桃」の転訛したものといわれる。
花の写真は7月に岩手県の八幡平で撮った。
実の写真は9月上旬に信州の白馬五竜山野草園で撮った。
学名:Gaultheria ovatifolia subsp. adenothrix(=Gaultheria adenothrix)


★岩櫨の花に初めて出合ったよ
 八幡平はいま花盛り

d0059226_6193451.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by ryudesuyo | 2008-06-26 06:25 | ツツジ科 | Trackback | Comments(0)

岩鬚(イワヒゲ)

d0059226_5453885.jpg

岩鬚(イワヒゲ)はツツジ科イワヒゲ属の常緑小低木である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山帯の岩礫地や砂礫地に生える。
海外では、サハリン、カムチャツカ、アラスカなどの寒帯地域にも分布する。
樹高は5センチくらいである。
よく枝分かれをし、地を這って枝を広げる。
葉は細い鱗片状の葉で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁は白く、毛は生えていない。
開花時期は7~8月である。
枝の上部の葉の脇から花柄を出し、花径7~8ミリの釣鐘状の花を下向きにつける。
花の色は白ないし淡い紅色を帯び、花冠の先は浅く5つに裂ける。
萼片は5枚である。
雄しべは10本、雌しべは1本である。
和名の由来は、岩場に生え葉が鬚のように見えるところからきている。
写真は4月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Cassiope lycopodioides


★岩鬚の隙にちょっとぶら下がり
 咲く花びらはただ愛らしく

d0059226_546768.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by ryudesuyo | 2008-06-25 05:52 | ツツジ科 | Trackback | Comments(0)

エリカ・バガンス

d0059226_524972.jpg

エリカ・バガンスはツツジ科エリカ属の常緑低木である。
種小名の片仮名表記は「ヴァカンス」や「ワガンス」とするものもある。
原産地はヨーロッパの西部である。
樹高は30~80センチくらいである。
葉は針形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8~10月くらいである。
葉の脇に2輪ずつ小さな花をつける。
花の色は白や桃色のものがある。
写真はミセスD・F・マクスウェル(Mrs. D. F. Maxwell)という園芸品種である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Erica vagans


★エリカにいろんな種類あるんだね
 背丈の低いこれはバガンス

d0059226_5243625.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by ryudesuyo | 2008-06-24 05:25 | ツツジ科 | Trackback | Comments(0)

カルーナ・ウルガリス

d0059226_6235134.jpg

カルーナ・ウルガリスはツツジ科カルーナ属の常緑低木である。
ヨーロッパ、北アフリカに分布し、カナダ東部とアメリカに帰化している。
一属一種であるが、変種が多数ある。
エリカに近い仲間だが、花の構造が少し異なるそうだ。
高さは20~50センチくらいである。
葉はやや多肉質で三角形をしており、色は多彩である。
開花時期は6~9月である。
非常に小さな花が穂状に咲くが、花の色も多彩で、白、ピンク、藤色、紫などのものがある。
和名は御柳擬(ギョリュウモドキ)という。
写真は7月に鬼押出しの花木園で撮った。
学名:Calluna vulgaris


★黄緑の葉にいっぱいの鈴つけて
 カルーナが咲く高原の夏

d0059226_6241589.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by ryudesuyo | 2008-06-23 06:25 | ツツジ科 | Trackback | Comments(0)

嚔の木(ハナヒリノキ)

d0059226_5385719.jpg

嚔の木(ハナヒリノキ) はツツジ科イワナンテン属の落葉低木である。
北海道から本州の近畿地方にかけて分布し、山地の林の中や林の縁に生える。
樹高は50~150センチくらいである。
葉は楕円形ないし倒卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、葉のつけ根は心形で柄がある。
葉の縁には不揃いで細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
枝先の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い緑色の花をつける。
花冠は壺形で、先が浅く5つに裂ける。
果実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、熟すと5つに裂ける。
昔は枝葉の粉末を蛆殺しや家畜の駆虫剤に用いたという。
グラヤノトキシンという有毒物質を含み、誤食すると麻痺を起こす。
なお「嚔」とは「くしゃみ」のことである。
枝葉の粉末が鼻に入ると激しいくしゃみが出るというのが名の由来である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Leucothoe grayana


★ぶらぶらと曰くありげにぶら下がる
 嚔の実に首をかしげて

d0059226_5392630.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by ryudesuyo | 2008-06-22 05:49 | ツツジ科 | Trackback | Comments(0)

アメリカ岩南天(アメリカイワナンテン)

d0059226_9393526.jpg

アメリカ岩南天(アメリカイワナンテン)はツツジ科イワナンテン属の常緑小低木である。
アメリカの南東部のアラバマ州からテネシー州にかけて分布し、山地に生える。
樹高は1~2メートルくらいである。
直立はせず、赤味を帯びた枝が地際から出て群生する。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4~5月である。
総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を下垂させ、馬酔木(アセビ)に似た壺形の白い花を咲かせる。
西洋岩南天(セイヨウイワナンテン)の名でも流通している。
写真は5月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Leucothoe fontanesiana


★壺形で俯き揺れるゆらゆらと
 チャーミングな白い花房
d0059226_9395815.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by ryudesuyo | 2008-06-21 09:41 | ツツジ科 | Trackback | Comments(0)