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海蘭(ウンラン)

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海蘭(ウンラン)はゴマノハグサ科ウンラン属の多年草である。
日本原産である。
北海道、本州、四国北部に分布し、海岸の砂地に生える。
名の由来は、海岸に生え花が蘭(ラン)に似ているところからきている。
草丈は10~30センチくらいである。
茎は枝分かれをして斜上ないし匍匐する。
葉は楕円形をしており、肉質で分厚く緑白色である。
葉は向かい合って生える(対生)か束になって生える(束生)。
茎の上部では互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~9月である。
茎先に中央が黄色く周りが白い唇形の花を数個つける。
花冠の先は唇形で上下に裂けるが、虫が来るまで閉じている。
これは仮面状花冠と呼ばれている。
花の形は園芸品種の金魚草(キンギョソウ)によく似ている。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Linaria japonica


★ひっそりと砂浜に這う海蘭は
 爽やか色で風に吹かれて

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by ryudesuyo | 2008-07-31 06:30 | ゴマノハグサ科

四葉塩竈(ヨツバシオガマ)

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四葉塩竈(ヨツバシオガマ)はゴマノハグサ科シオガマギク属の多年草である。
本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の草地や砂礫地に生える。
草丈は10~50センチくらいである。
葉は羽状に深く裂け、裂片もさらに羽状に裂ける。
葉は普通は4枚ずつ数段に輪生する。
開花時期は7~9月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、紅紫色の花を普通は4つずつ数段に輪生させる。
花冠は唇形である。
上の唇は兜状になり、先は鳥の嘴のように曲がって尖る。
下の唇は3つに裂ける。
萼は筒状で、先が5つに裂ける。
写真は7月に中央アルプスの千畳敷カールで撮った。
学名:Pedicularis chamissonis var. japonica


★葉っぱにも花にも強い個性ある
 四葉塩竈乱れ咲きして

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by ryudesuyo | 2008-07-30 06:21 | ゴマノハグサ科

蝦夷塩竃(エゾシオガマ)

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蝦夷塩竃(エゾシオガマ)はゴマノハグサ科シオガマギク属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山帯から高山帯の草地に生える。
草丈は20~60センチくらいである。
茎は円柱形で直立する。
葉は三角状の披針形で、互い違いに生える(互生)。
先はやや尖り、つけ根は切形(突き出る部分はなく直線的に切れている形)をしている。
葉の縁は重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)である。
開花時期は7~9月である。
上部の葉の脇に黄白色の唇形をした花を1つずつつける。
花冠は長さが15ミリくらいで、上唇は細長く尾状に尖る。
下唇は浅く3つに裂け、真ん中の裂片は小さい。
写真は8月に岩手県の八幡平で撮った。
学名:Pedicularis yezoensis


★地味だけどよく見てみれば個性的
 蝦夷塩竃は花びら捻り
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by ryudesuyo | 2008-07-29 06:09 | ゴマノハグサ科

大葉溝酸漿(オオバミゾホオズキ)

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大葉溝酸漿(オオバミゾホオズキ)はゴマノハグサ科ミゾホオズキ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山の水湿地に生える。
草丈は10~30センチくらいである。
地下茎を横に伸ばして群落をつくる。
茎の断面は四角形で直立し、枝分かれをしない。
もう少し低い山地に生える近縁種の溝酸漿(ミゾホオズキ)は枝分かれをする。
葉は長さ3~6センチくらいの卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には柄はなく、縁には棘状の鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉脈は平行脈である。
開花時期は6~8月である。
葉の脇から花柄を伸ばし、長さ25~30ミリくらいの黄色い筒形の花をつける。
花冠の先は唇形に裂ける。
上の唇は2つに裂け、下の唇は3つに裂ける。
下の唇の内側には褐色の斑点がある。
萼片は5枚である。
雄しべは4本あり、そのうちの2本が長い。
雌しべは1本である。
花の後にできる実は楕円形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、萼に包まれる。
名の由来は、萼につつまれた実の様子を「酸漿」になぞらえたものである。
写真は6月に信州の上高地で撮った。
学名:Mimulus sessilifolius


★めずらしい花の形が個性的
 湿地を照らす明かりのように

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by ryudesuyo | 2008-07-28 05:51 | ゴマノハグサ科

大雛の臼壺(オオヒナノウスツボ)

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大雛の臼壺(オオヒナノウスツボ)はゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中などに生える。
草丈は1メートルくらいである。
茎の断面は四角形で直立し、毛が生えている。
葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質はやや硬くて厚く、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~9月くらいである。
茎の上部に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)をを出し、暗い赤褐色をした小さな花をたくさんつける。
花冠は壷形で、先は上下2唇に裂ける。
下の唇の真ん中の裂片は反り返る。
萼は鐘形で、5つに裂ける。
雄しべは4本で、そのうちの2本が長い。
雌しべは1本で、花柱が突き出る。
壺形の花冠から「臼壺」の名がついた。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Scrophularia kakudensis


★目立たずに見落としそうな草だけど
 しっかり見れば花美しく

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by ryudesuyo | 2008-07-27 07:31 | ゴマノハグサ科

蝦夷雛の臼壺(エゾヒナノウスツボ)

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蝦夷雛の臼壺(エゾヒナノウスツボ)はゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草である。
北海道と本州の青森県から石川県にかけての日本海側及び青森県から岩手県にかけての太平洋側に分布し、海岸の岩礫地に生える。
草丈は90~150センチくらいである。
茎の断面は四角形で、太くて軟らかい。
葉は幅の広い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、翼のある柄がある。
開花時期は6~7月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い黄緑色の目立たない花をつける。
花冠は膨らんだ壺状で、先は唇形になる。
上の唇が紫褐色を帯びる。
関東地方から西には近縁種の雛の臼壺(ヒナノウスツボ)が分布する。
写真は6月に富山県の氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Scrophularia grayana


★目立たない花だけれどもよく見れば
 壺の形は味わい深く

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by ryudesuyo | 2008-07-26 06:34 | ゴマノハグサ科

姫虎の尾(ヒメトラノオ)

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姫虎の尾(ヒメトラノオ)はゴマノハグサ科ルリトラノオ属の多年草である。
関東以西の本州、四国、九州の北部に分布し、山地の草原に生える。
草丈は40~100センチくらいになる。
葉は披針形で、向かい合って生える(対生)。
葉には短い柄がある。
開花時期は8~9月である。
茎先に穂状の長い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色の小さな花をたくさんつける。
この花穂を虎の尾に見立てたのが名の由来である。
写真は8月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Pseudolysimachion rotundum var. subintegrum form.petiolatum


★なるほどと姫虎の尾を眺めやる
 あれも虎の尾これも虎の尾

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by ryudesuyo | 2008-07-25 06:01 | ゴマノハグサ科

九蓋草(クガイソウ)

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九蓋草(クガイソウ)はゴマノハグサ科クガイソウ属の多年草である。
本州に分布し、日当たりのよい草地や林の縁などに生える。
草丈は80~130センチくらいである。
茎は直立する。
葉は披針形で、4~8枚が輪生して何段もの層になる。
名の由来もそこからきている。
蓋(がい)というのは笠を数える単位とのことで、ちょうど九層ぐらいあるので九蓋草(クガイソウ)と名づけられた。
葉は先が尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~8月である。
茎先に穂状の長い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色の小さな花をたくさんつける。
花冠は筒状をしていて、先が浅く4つに裂ける。
萼片は5枚で先が尖る。
雄しべは2本、雌しべは1本である。
写真は7月に仙台市野草園で撮った。
学名:Veronicastrum sibricum subsp.japonicum


★段々に葉っぱをつけて九蓋草
 薄紫の花陽射しを浴びて

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by ryudesuyo | 2008-07-24 05:27 | ゴマノハグサ科

黒毛蕊花(クロモウズイカ)

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黒毛蕊花(クロモウズイカ)はゴマノハグサ科モウズイカ属の多年草である。
原産地はヨーロッパである。
「毛蕊花」の由来は、雄しべの花糸に毛が生えていることからきている。
和名の由来は、雄しべが濃い焦げ茶色をしていて全体が黒っぽく見えるところからきている。
英名はダークマレイン(dark mullein)という。
草丈は60~120センチくらいである。
全体に長い毛が生え、茎には翼がある。
開花時期は6~8月くらいである。
長い穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、花径20~25ミリくらいの黄色い花をつける。
葉や花は風邪薬などに用いられる。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Verbascum nigram


★世の中にいろんな花のあるものと
 笑みもこぼれる黒毛蕊花

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by ryudesuyo | 2008-07-23 05:59 | ゴマノハグサ科

ビロード毛蕋花(ビロードモウズイカ)

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ビロード毛蕋花(ビロードモウズイカ)はゴマノハグサ科モウズイカ属の越年草である。
原産地は地中海沿岸地方である。
日本へは明治時代の初期に観賞用として渡来した。
こぼれ種でも増えることから全国各地で野生化している。
特に北海道から本州の東北地方にかけて多く分布している。
「毛蕋花」というのは雄しべに毛が生える花という意味だが、全草がビロード状の綿毛で覆われている。
草丈は1~2メートルくらいあり大型である。
根際から生える葉は細長い楕円形で、長さが30センチくらいある。
茎の上部につく葉でも長さは20センチくらいある。
いずれも葉の両面に白い毛を密生させている。
開花時期は8~9月である。
茎先に長さが50センチくらいある総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い花をつける。
花径は2センチくらいで、花冠は5つに裂ける。
1本の緑色をした雌しべと5本の雄しべがある。
雄しべは2本が長く、3本が短い。
短い3本には白い毛が密生している。
花は早朝に開花し、朝の10時ころにはもう閉じてしまう。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、毛に覆われ萼に包まれている。
別名を庭煙草(ニワタバコ)ともいう。
これは葉の形が煙草(タバコ)に似ていることに由来する。
写真は7月に国営ひたち海浜公園で撮った。
学名:Verbascum thapsus


★背が高く背伸びしながら探しても
 花は少なく不思議な姿

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by ryudesuyo | 2008-07-22 09:43 | ゴマノハグサ科