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波志干木(ハシカンボク)

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波志干木(ハシカンボク)はノボタン科ハシカンボク属の常緑低木である。
鹿児島県の南部から沖縄県にかけて分布し、低地や山地の沢沿いや湿り気のある林の縁などに生える。
別名を野海棠(ノカイドウ)ともいう。
樹高は30~100センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合ってつける(対生)。
葉の先は尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は9~10月である。
枝先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い紅色の4弁花をつける。
稀に白花もあるという。
花弁は先が尖り、雄しべはそっくり返る。
写真は10月に強羅公園の山野草展で撮った。
学名:Bredia hirsuta


★小振りでも引いているのは南の血
 波志干木は賑わい咲いて

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by ryudesuyo | 2008-10-31 19:35 | ノボタン科

赤地利蕎麦(シャクチリソバ)

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赤地利蕎麦(シャクチリソバ)はタデ科ソバ属の多年草である。
原産地は北インドから中国にかけた地域である。
日本へは昭和時代の初期に薬用植物として渡来したが、今では各所で野生化している。
最初に植えられたのは小石川植物園である。
別名を宿根蕎麦(シュッコンソバ)ともいう。
これは、日本産の蕎麦(ソバ)と異なり多年草であることからきている。
根茎を赤地利(しゃくちり)といい、解熱、解毒薬とする。
原産地では作物として栽培もされているという。
草丈は50~100センチくらいである。
葉は三角形でつけ根の部分が横にはり出し、互い違いに生える(互生)。
つけ根の部分には鞘状の托葉がある。
開花時期は、9~11月である。
茎の上部の葉の脇から花柄を出して2つから3つに枝分かれをし、蕎麦(ソバ)に似た白い小花を数個つける。
花びらのように見えるのは5枚の萼片である。
真ん中には8本の雄しべ、3本の花柱(雌しべ)、8個の蜜腺がある。
写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Fagopyrum cymosum



★小さくて星の形にひっそりと
 赤地利蕎麦の花愛らしく

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by ryudesuyo | 2008-10-30 06:15 | タデ科

赤蕎麦(アカソバ)

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赤蕎麦(アカソバ)はタデ科ソバ属の一年草である。
別名を紅花蕎麦(ベニバナソバ)ともいう。
原産地は中国の雲南省やヒマラヤ地方である。
草丈は50~80センチくらいである。
葉は三角形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は9~10月である。
茎先や葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、赤やピンクの花をつける。
5枚の花弁のように見えるのは萼片である。
食用にもなるが、主として観賞用に利用されている。
日本で品種改良された高嶺ルビー(タカネルビー)に人気があり、各地で植えられている。
咲きはじめは淡い紅色だが、気温が低くなるにつれて色が濃くなる。
写真は10月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Fagopyrum esculentum


★そわそわと期待を込めて近づけば
 これぞまさしく赤蕎麦の花

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by ryudesuyo | 2008-10-29 06:21 | タデ科

蕎麦(ソバ)

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蕎麦(ソバ)はタデ科ソバ属の一年草である。
原産地は中央アジアから中国東北部とされており、日本でも古くから栽培されている。
普通種、ダッタン種、宿根種の三つに分類される。
一般的に日本で食べているのが普通種、ルチンが多く苦いのがダッタン種、葉の部分を漢方薬として利用するのが宿根種である。
夏蕎麦と秋蕎麦がある。
夏蕎麦は春に種子をまいて晩夏に収穫する。
秋蕎麦は夏に種子をまいて秋に収穫する。
草丈は40~70センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
茎に毛は生えていない。
葉は三角形ないし心形で、互い違いに生える(互生)。
葉には長い柄がある。
開花時期は6~10月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径6ミリくらいの白ないしピンクの小さな花をたくさんつける。
花弁のように見えるのは萼片で、普通は5枚である。
雄しべは8本である。
雌しべの花柱は1本で、先が3つに裂ける。
短花柱花(花柱が雄しべより短い花)と長花柱花(花柱が雄しべより長い花)がある。
実は三角錐状で、黒褐色ないし銀灰色に熟する。
俳句では「蕎麦」「蕎麦の花」が秋の季語である。
花の写真は9月に山中湖村で撮った。
実の写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Fagopyrum esculentum


★しなやかに身を揺るがせて戯れて
 花びら開く白き妖精

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by ryudesuyo | 2008-10-28 06:30 | タデ科

姫蓼(ヒメタデ)

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姫蓼(ヒメタデ)はタデ科イヌタデ属の一年草である。
北海道から九州にかけて分布し、草地や川岸などに生える。
草丈は10~30センチくらいである。
地面に沿ってびっしりと生える。
葉は幅の狭い披針形ないし線形である。
開花時期は6~10月くらいである。
花穂の色は赤褐色で、やや密生する。
写真は10月に川口市立グリーンセンターの山野草展で撮った。
学名:Persicaria erecto-minor


★犬蓼とどこが違っているのかな
 小さな花穂じろじろと見て

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by ryudesuyo | 2008-10-27 06:24 | タデ科

姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ)

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姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ)はタデ科イヌダテ属(タデ属)の常緑多年草である。
原産地はインド北部からヒマラヤにかけた一帯である。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
もともとは園芸用として輸入されたものが野生化している。
草丈は10~20センチくらいである。
赤味を帯びた細い茎が枝分かれをし、地面を這うように伸びて広がる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉には暗い紫色をしたV字模様の斑が入る。
開花時期は5月~1月と長い。
茎先に6~8ミリくらいの球形をした円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い紅色の小さな花をたくさんつける。
名の由来は、蔓蕎麦(ツルソバ)に似て小形であることからきている。
ただし、蔓蕎麦(ツルソバ)の花は白い。
写真は10月に芦ノ湖野草園で撮った。
学名:Persicaria capitata (=Polygonum capitatum)


★まん丸な薄紅の花ぽんぽんと
 散りばめ咲くよ姫蔓蕎麦は

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by ryudesuyo | 2008-10-26 09:29 | タデ科

深山谷蕎麦(ミヤマタニソバ)

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深山谷蕎麦(ミヤマタニソバ)はタデ科イヌタデ属の一年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地の林の中や湿地に生える。
草丈は20~50センチくらいである。
茎の節には下向きの棘が生える。
葉は三角形で薄く、先は尖っている。
葉の両面に毛が生える。
暗紫色の薄いV字型の斑点があるものもある。
葉には柄があり、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~9月である。
茎先や葉の脇に数個の小さな白ないし淡い紅色の花をつける。
5枚の花弁に見えるのは萼片である。
写真は9月に信州の上高地で撮った。
学名:Persicaria debilis


★渓流に沿った湿地にひっそりと
 隠れるように深山谷蕎麦

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by ryudesuyo | 2008-10-25 08:34 | タデ科

溝蕎麦(ミゾソバ)

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溝蕎麦(ミゾソバ)はタデ科イヌタデ属(タデ属)の一年草である。
北海道から九州にかけて分布し、湿気のある草地や田の畔などに生える。
草丈は30~80センチくらいである。
茎には下向きの棘がある。
葉はほこ形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8~10月である。
茎先に淡い紅色の小さな花を球状につける。
花弁に見える部分は萼片で、花弁はない。
和名の由来は、実が蕎麦(ソバ)に似ていて、溝など湿気のある所に生えることからきている。
実際に、飢饉の際には「救荒植物」として利用されたという。
別名を牛の額(ウシノヒタイ)という。
これは葉の形を牛の顔に見立てたものである。
写真は9月に北大植物園で撮った。
俳句の季語は秋である。
学名:Persicaria Thunbergii(=Polygonum thunbergii)


★薄っすらとピンクを帯びた蕾見て
 咲いてごらんと手のひらかざし
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by ryudesuyo | 2008-10-24 06:21 | タデ科

藍(アイ)

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藍(アイ)はタデ科イヌタデ属の一年草である。
藍染めの染料をとるため、古くから各地で栽培されてきた。
原産地はインドシナ半島である。
日本へは奈良時代に中国を経由して渡来した。
草丈は70~100センチくらいになる。
茎は紫紅色で節が目立ち、上部でよく枝分かれをする。
葉は茎を抱くようにつく。
葉の形は卵円形や披針形などで、互い違いに生える(互生)。
開花時期は9~10月である。
茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、紅色の米粒のような小花をたくさんつける。
花の後には、黒褐色のそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)を結ぶ。
葉を藍染め原料として使うほか、虫刺されの薬草や料理などにも用いられる。
別名を蓼藍(タデアイ)という。
写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Persicaria tinctoria


★ジーンズで気楽にここを訪ねてね
 藍染めの色確かめ見たい
☆百日をかけてすくもに変わる蓼
 見事なまでの藍は生まれて

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by ryudesuyo | 2008-10-23 19:00 | タデ科

犬蓼(イヌタデ)

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犬蓼(イヌタデ)はタデ科イヌタデ属の一年草である。
北方領土を含む北海道から沖縄にかけて分布し、道端などに普通に生える。
海外では、サハリン、朝鮮半島、中国、ヒマラヤなどにも広く分布する。
草丈は20~50センチくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の真ん中に逆V字形の斑が入るのが特徴である。
開花時期は6~11月である。
茎先に長さ1~5センチの穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、紅色の小花をたくさんつける。
花弁はなく、花弁のように見えるのは萼である。
萼は5つに深く裂けて花びらのように見える。
雄しべは8本、花柱(雌しべ)は3本である。
花の後にできる実はそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)で、黒く熟する。
その姿から赤飯(アカマンマ)の別名もある。
犬蓼(イヌタデ)の名には「食べられない蓼」という意味合いがある。
料理に使うのは柳蓼(ヤナギタデ)で、別名を本蓼(ホンタデ)、真蓼(マタデ)などという。
俳句では、「犬蓼の花」「赤のまま」「赤まんま」などが秋の季語である。
写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Persicaria longiseta

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★犬蓼はちょっぴり角を立てながら
 厭よ厭よと涙に濡れて
☆食べられぬ蓼であっても可愛いよ
 赤飯などめでたい名前


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by ryudesuyo | 2008-10-22 06:21 | タデ科