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松毬薊(マツカサアザミ)

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松毬薊(マツカサアザミ)はセリ科ヒゴタイサイコ属(エリンギウム属)の多年草である。
「薊」の名がつくが、アザミの仲間とは異なる。
原産地はヨーロッパである。
日本へは大正時代の初期に渡来した。
北海道や本州の高冷地が栽培に適する。
別名を丸葉の肥後体柴胡(マルバノヒゴタイサイコ)ともいう。
英名はシーホーリー(sea holly)である。
ホーリーは西洋柊のことである。
学名からエリンギウム・プラヌムの名で表示するところもある。
草丈は40~100センチくらいである。
茎には小さな棘がある。
葉は楕円形ないし心形で、縁は切れ込んでいて棘のようなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~8月くらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをして先に淡い青紫色をした花(頭花)をつける。
総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)は線形である。
写真は8月に山形市植物園で撮った。
学名:Eryngium planum


★薊とは少し違うとわかるけど
 何セリ科だとこれはわからぬ

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by ryudesuyo | 2009-08-31 05:58 | セリ科

日陰三つ葉(ヒカゲミツバ)

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日陰三つ葉(ヒカゲミツバ)はセリ科カノツメソウ属の多年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、山地の湿気の多い場所に生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
草丈は20~80センチくらいである。
茎は円柱形で直立し、上部で枝分かれをする。
葉は2回3出複葉で、互い違いに生える(互生)。
3出複葉というのは三つ葉のことである。
3つに枝分かれした先に3枚ずつ葉をつけて1枚の葉となる。
葉には長い柄がある。
小葉の形は楕円形ないし卵形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~9月である。
茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花弁は5枚で内側に曲がる。
雄しべは5本で長い。
雌しべの花柱の先は2つに裂ける。
写真は8月に信州の上高地で撮った。
学名:Spuriopimpinella nikoensis


★ぱらぱらと隙間の空いたパラソルが
 木陰に開く静かな姿

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by ryudesuyo | 2009-08-30 06:12 | セリ科

鹿爪草(カノツメソウ)

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鹿爪草(カノツメソウ)はセリ科カノツメソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中に生える。
別名を岳芹(ダケゼリ)という。
草丈は30~50センチくらいである。
茎は直立し、上部で疎らに枝分かれする。
根出葉には長い柄があり、2回3出複葉である。
3出複葉というのは、1つの葉が3つの小葉で構成されている葉のことである。
それが2回枝分かれを繰り返したものが2回3出複葉で、小葉が9枚で1つの葉になる。
茎につく葉は互い違いに生え(互生)、3出複葉である。
小葉は披針形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~10月である。
枝先に複散形花序を出し、白い小花をたくさんつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
一つの花は花びらが5枚で、雄しべは5本ある。
名の由来は、根の形が鹿の爪にていることからきている。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Spuriopimpinella calycina


★ひっそりと薄暗がりに花開く
 鹿爪草は恥らうように

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by ryudesuyo | 2009-08-29 09:46 | セリ科

丸葉当帰(マルバトウキ)

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丸葉当帰(マルバトウキ)はセリ科マルバトウキ属の多年草である。
北海道と本州の北部に分布し、海岸の岩場や砂地に生える。
草丈は30~100センチくらいである。
茎は丸くて中空である。
葉は2回3出複葉である。
3出複葉は1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形で、それをもう1回繰り返す。
小葉は長さ、幅ともに10センチくらいで、艶と厚みがあり丸い。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~8月である。
複散形花序に白い花をたくさんにつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
傘を開いたように見える。
写真は7月に東北大学植物園で撮った。
学名:Ligusticum hultenii


★寒冷な土地に育つが海が好き
 丸葉当帰はパラソル広げ

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by ryudesuyo | 2009-08-28 06:14 | セリ科

浜防風(ハマボウフウ)

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浜防風(ハマボウフウ)はセリ科ハマボウフウ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、海岸の砂地に生える。
栽培もされており、若葉は刺身のつま、若芽は酢の物などにされる。
また、根を乾燥させたものを生薬で浜防風(はまぼうふう)といい、風邪の発汗、発熱、頭痛、関節痛などに薬効がある。
草丈は5~40センチくらいである。
長い根を砂の中に伸ばし、葉を広げる。
茎の上部や花の柄、葉の柄には白い毛が密生する。
根元から生える葉には紅紫色の長い柄があり、2回3出複葉である。
3出複葉というのは1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形で、それを2回繰り返す。
葉質は厚くて少し光沢があり、小葉の縁には不揃いのぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
茎先に複散形花序を1個出し、花径5~6ミリの白い小さな花をたくさんつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん花の柄が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序のほうは、たくさん出た花の柄に小さな散形花序が更につくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
実は長さ4ミリくらいの楕円形で、軟らかい毛が密生している。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Glehnia littoralis


★海岸に生きる姿はかくなりと
 浜防風は砂地を這って

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by ryudesuyo | 2009-08-27 06:06 | セリ科

毒芹(ドクゼリ)

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毒芹(ドクゼリ)はセリ科ドクゼリ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の湿地や水辺に生える。
草丈は80~100センチくらいである。
茎は中空で、上部で枝分かれをする。
葉は2回羽状複葉である。
羽状複葉というのは、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成されることをいう。
それがもう1回枝分かれをして、枝分かれした先が羽状複葉になっていくのが「2回」の意味である。
小葉は長めの楕円形で、先端が尖る。
小葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~8月である。
茎先に複散形花序を出し、花径3~5ミリの白い小さな花をたくさんつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
小花序は密だが、花序全体はややまばらである。
1つ1つの小花序が球形でよく目立つ。
全体に芹(セリ)より大きいので大芹(オオゼリ)の別名がある。
全草にシクトキシンというアルカロイドを含み、誤食をすると中毒症状を起こす。
その毒性は「鳥兜」に匹敵し、日本三大毒草の1つに数えられる。
芹(セリ)と比較をすると、葉が細く先端が尖る。
また、地下茎が竹のように太い。
写真は8月に奥日光の戦場ヶ原で撮った。
学名:Cicuta virosa


★毒あるはそっと隠して地の下に
 毒芹は咲く乙女のように

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by ryudesuyo | 2009-08-26 06:16 | セリ科

沢芹(サワゼリ)

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沢芹(サワゼリ)はセリ科ヌマゼリ属の多年草である。
別名を沼芹(ヌマゼリ)ともいう。
北海道から九州にかけて分布し、低地や山地の湿地に生える。
海外では、朝鮮半島や中国東北部などにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、沼芹(ヌマゼリ)の名で「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は60~100センチくらいである。
茎は中空で、上部でよく枝分かれをするる
葉は、茎の上部では3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)、下部では1回羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で7~9枚の小葉からなる。
小葉の形は細長い卵形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~9月である。
茎先に複散形花序を出し、小さな白い5弁花をいっぱいつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名 Sium suave subsp. nipponicum


★水辺には花の姿もすっきりと
 沢芹の咲く夏日を浴びて

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by ryudesuyo | 2009-08-25 05:49 | セリ科

花独活(ハナウド)

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花独活(ハナウド)はセリ科ハナウド属の大形多年草である。
関東地方以西の本州から九州にかけて分布し、山野に生える。
茎は太く中空で、草丈は1メートルくらいになる。
葉は3~7枚の小葉からなり、互い違いに生える。
左右に切れ込みがあり、三角形や楕円形の葉が組み合わさる。
開花時期は5~6月である。
たくさんの柄に分かれ、その先に5枚の白い花びらをつける。
それが20~30個集まって傘形になる。
外側の花が大きく、内側の花が小さい。
外側の花びらの先は2つに裂ける。
名前はウコギ科の独活(ウド)に似ていて花が大きく美しいことからつけられた。
若い葉や茎は食べられるが、あまりおいしくはないらしい。
近縁種に大花独活(オオハナウド)がある。
こちらのほうは、北海道から本州の近畿地方にかけて分布している。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Heracleum nipponicum


★花独活と呼ばれてみるも恥ずかしい
 野が似合うからそっとしといて

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by ryudesuyo | 2009-08-24 06:00 | セリ科

大花独活(オオハナウド)

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大花独活(オオハナウド)はセリ科ハナウド属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の近畿地方にかけて分布する。
関東地方以西では亜高山や高山の林の中や林の縁に生えるが、東北地方や北海道では比較的湿気のある平地や海岸に生える。
海外では、ウスリー、カムチャツカなどにも分布する。
草丈は1~2メートルと大型である。
葉は長い柄のある3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、特に頂小葉は大きい。
小葉は3つから5つに裂ける。
開花時期は6~8月である。
茎先に複散形花序を出して小さな花の集合花をつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
花序は大きく、中央部と周辺部では花の形が異なる。
周辺部の花の花びらは大きくて、先が2つに裂ける。
名の由来は、大型で独活(ウド)に似ていて、花が美しいことからきている。
写真は6月に北大農学部の花木園で撮った。
学名:Heracleum dulce


★堂々と圧するごとき姿でも
 大花独活の花は清楚で

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by ryudesuyo | 2009-08-23 07:27 | セリ科

白根人参(シラネニンジン)

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白根人参(シラネニンジン)はセリ科シラネニンジン属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の草地や礫地に生える。
海外では、中国、サハリン、カムチャツカ、シベリア、アリューシャン列島などにも分布する。
和名の由来は、日光白根山で発見され、葉がニンジンに似ることからきている。
別名を千島人参(チシマニンジン)ともいう。
草丈は5~40センチくらいである。
根際から生える葉は2回羽状複葉である。
小葉はさらに細かく裂ける。
茎につく葉は少ない。
葉の柄のつけ根の部分は赤みを帯び、鞘状となる。
開花時期は7~8月である。
茎先に複散形花序を出し、花径2~3ミリの白い小さな花をたくさんつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
写真は8月に福島県の安達太良山で撮った。
学名:Tilingia ajanensis


★安達太良の空は雨雲覆うとも
 礫地ものかは足元飾り

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by ryudesuyo | 2009-08-22 08:57 | セリ科