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スリナム合歓(スリナムゴウカン)

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スリナム合歓(スリナムゴウカン)はマメ科ベニゴウカン属(カリアンドラ属)の常緑低木である。
カリアンドラ属は南北アメリカ大陸の熱帯・亜熱帯地域に140種くらいが分布する。
カリアンドラ・エリオフィラ(Calliandra eriophylla)に紅合歓(ベニゴウカン)の和名があり、属名の和名もベニゴウカン属という。
本種の原産地は南アメリカのスリナムである。
学名のカリアンドラ・スリナメンシスで表示するところもある。
英名はピンクパウダーパフ(pink powderpuff)という。
樹高は2メートルから5メートルである。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は披針形(笹の葉のような形)である。
葉は夜になると閉じる。
開花時期は3月から6月である。
温室では不定期に咲く。
花のように見えるのは雄しべである。
たくさん伸び出す雄しべの色はピンクで、つけ根のほうは白い。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Calliandra はギリシャ語の「kallos (美しい) + andros ( 雄しべ)」からきている。
種小名の surinamensis は「(南アメリカの)スリナムの」という意味である。
写真は12月に新宿御苑で撮った。
学名:Calliandra surinamensis


★天然でピンクのものもあるんだね
 カリアンドラは面白い花

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by ryudesuyo | 2015-02-21 13:23 | マメ科

三矢椰子(ミツヤヤシ)

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三矢椰子(ミツヤヤシ)はヤシ科ミツヤヤシ属(ネオディプシス属)の常緑高木である。
ネオディプシス属は熱帯アジア、オーストラリア、マダガスカルに14種が分布する。
属名の和名は本種の和名からミツヤヤシ属という。
本種の原産地はマダガスカルで、南東部にあるアンドハヘラ国立公園(Parc national d'Andohahela)の熱帯雨林に生える。
分類の仕方によってはヒメタケヤシ属(Dypsis)に含まれる場合もある。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(ver 3.1, 2012)では絶滅危惧II類(VU)に指定されている。
英名はトライアングルパーム(triangle palm)という。
樹高は5メートルから15メートルくらいである。
何本もの茎が束になって生えて幹となる。
茎先につく葉は灰緑色をした羽状複葉で、3方向に広がる。
葉の柄は三角柱状である。
雌雄異株である。
葉の脇から肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)を出し、淡い黄緑色をした花を咲かせる。
属名の Neodypsis はギリシャ語の「neos(新しい)+ Dypsis(ヒメタケヤシ属)」からきている。
種小名の decaryi はフランス人の博物学者「デカリー(Raymond Decary, 1891-1973)さんの」という意味である。マダガスカルの博物学に貢献した。
写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。
学名:Neodypsis decaryi(syn. Dypsis decaryi)


★この椰子もマダガスカルの生まれとは
 聞いただけでも親しみ湧いて

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by ryudesuyo | 2015-02-15 09:00 | ヤシ科

南蛮苧(ナンバンカラムシ)

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南蛮苧(ナンバンカラムシ)はイラクサ科カラムシ属の多年草である。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、道ばたや荒れ地に生える。
特に沖縄では普通に生える。
中国から渡来して繊維用に栽培されたものが野生化したともいわれる。
在来種の苧(カラムシ)よりも大形である。
海外では、台湾、中国、インドシナ半島、インドネシア、ヒマラヤ、インドなどにも分布する。
草丈は50センチから200センチくらいである。
茎は木質化をする。
茎や葉の柄には長くて白い開出毛(立ち上がるようにつく毛)がたくさん生える。
葉は卵円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尾状に尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面には綿毛がある。
開花時期は8月から9月である。
雌雄同株である。
雌花は茎の上部の葉の脇に赤い穂状となってつく。
雄花は黄白色で、茎の下部の葉の脇につく。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Boehmeria はドイツの植物学者「ボーマー(Georg Rudolf Boehmer, 1723-1803)さん」の名からきている。
種小名と変種名の nivea は「雪のように白い」という意味である。
写真は2月に海洋博公園のおもろ植物園で撮った。
「おもろ」は琉球の方言で奄美・沖縄に伝わる古い歌謡を意味する。
学名:Boehmeria nivea var. nivea


★背の低い葉っぱだけしかないけれど
 割り切り写そうこれが糸口

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by ryudesuyo | 2015-02-13 13:59 | イラクサ科

琉球竹(リュウキュウチク)

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琉球竹(リュウキュウチク)はイネ科メダケ属の多年生常緑ササ類である。
メダケ属は日本と中国に十数種が分布する。
本種は鹿児島県から沖縄にかけて分布し、山地に生える。
稈の高さは3メートルから6メートルくらいになる。
稈の太さは1センチから2センチである。
枝は1つの節からたくさん出る。
葉は線状の披針形(笹の葉のような形)で、長さは20センチくらいある。
葉の先は長く伸び、ねじれない。
沖縄では屋根ふき用材として利用される。
属名の Pleioblastus はギリシャ語の「pleios(多い)+blastos(芽)」からきている。ササに比べて節に芽がたくさん集まることから名づけられた。
種小名の linearis は「線形の」という意味である。
写真は2月に海洋博公園のおもろ植物園で撮った。
「おもろ」は琉球の方言で奄美・沖縄に伝わる古い歌謡を意味する。
学名:Pleioblastus linearis


★タケの名はつくけどササの仲間だよ
 この地の暮らし今に伝えて

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by ryudesuyo | 2015-02-12 15:15 | イネ科

黒つぐ(クロツグ)

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黒つぐ(クロツグ)はヤシ科クロツグ属(アレンガ属)の常緑低木である。
アレンガ属はアジアやオーストラリアに14種が分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をクロツグ属という。
本種はトカラ列島の宝島以南に分布し、低地の林の中に生える。
また、公園樹とされる。
海外では、台湾やフィリピンにも分布する。
和名の由来は、幹が黒いつぐ(シュロの意味)ということからきている。
樹高は2メートルから5メートルくらいである。
幹は円柱状で、数本が束になって生える。
葉は羽状複葉である。
葉の質は革質で硬く、黒っぽい緑色をしている。
長さは3メートルに達するものもある。
小葉は20対から40対くらいあり、細長い楕円形である。
開花時期は4月から6月くらいである。
雌雄同株で、黄緑色の花序をつける。
花の後にできる実は楕円形の集合果で、朱色に熟する。
属名の Arenga はヤシの木を表すマレー語(areng)からきている。
種小名の engleri はドイツ人の植物学者「エングラー(Heinrich Gustav Adolf Engler, 1844-1930)さんの」という意味である。
写真は2月に沖縄の世界遺産・斎場御嶽(せーふぁうたき)で撮った。
学名:Arenga engleri(syn. Arenga trewmula var. engleri)


★日本ではほとんど知られぬ黒つぐに
 興味ひかれる神聖の地で

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by ryudesuyo | 2015-02-11 12:30 | ヤシ科

枝打ち縮み笹(エダウチチヂミザサ)

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枝打ち縮み笹(エダウチチヂミザサ)はイネ科チヂミザサ属(オプリスメヌス属)の一年草である。
オプリスメヌス属はアジア、アフリカ、アメリカ、オーストラリアなどに10種くらいが分布する。
日本にも縮み笹(チチヂミザサ)などが分布し、属名の和名をチヂミザサ属という。
本種は伊豆七島、小笠原諸島、九州南部、沖縄に分布し、林の縁に生える。
海外では、台湾、中国、東南アジア、南アジア、アフリカ、南アメリカ、メキシコ、ハワイなどにも分布する。
和名の由来は、茎がよく枝分かれをし、葉の形が笹に似ていて縮んだようなしわがあることからきている。
英名はランニングマウンテングラス(running mountain grass)という。
草丈は20センチから150センチくらいである。
茎は枝分かれをして匍匐し、それぞれの節から根を下ろす。
葉は幅の広い披針形(笹の葉のような形)である。
葉の長さは3センチから10センチ、幅は1センチから2センチである。
葉の先は尖り、縁は波状になる。
葉のつけ根の部分は葉鞘となって茎を抱く。
開花時期は10月くらいである。
茎先に穂状花序を出し、小穂をつける。
小穂の先には粘り気がある紫紅色の芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)があり、いわゆる「ひっつき虫」となって分散する。
属名の Oplismenus はギリシャ語の「hoplismos(武器)」からきている。剛毛を槍に見立てたものである。
種小名の compositus は「枝分かれした」という意味である。
写真は2月に沖縄の世界遺産・斎場御嶽(せーふぁうたき)で撮った。
学名:Oplismenus compositus


★枝打ちの意味は何かと深入りし
 行き着く先に学名があり

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by ryudesuyo | 2015-02-10 12:46 | イネ科

大浜朴(オオハマボウ)

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大浜朴(オオハマボウ)はアオイ科フヨウ属(ヒビスクス属)の常緑高木である。
ヒビスクス属は北半球の熱帯や温帯を中心に250種くらい分布する。
また、多くの園芸品種がある。
日本にも芙蓉(フヨウ)などが分布し、属名の和名はフヨウ属という。
本種は日本では種子島以南と小笠原諸島に分布し、マングローブ林や砂浜の後背地など海岸近くに生える。
また、街路樹や公園樹とされる。
海外では、熱帯・亜熱帯地域に広く分布する。
和名の由来は、近縁種の浜朴(ハマボウ)に似て大形であることからきている。
なお、浜朴(ハマボウ)の名は、浜辺に生える朴の木(ホオノキ)からきている。
樹高は4メートルから12メートルくらいである。
葉は円形ないし心臓形で、互い違いに生える(互生)。
葉の長さは10センチから15センチくらいあり、大形である。
葉の質は分厚い。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、先は鋭く尖る。
葉の表面は滑らかで艶があり、裏面には星状毛(放射状に伸びる毛)が密生して灰白色となる。
開花時期は5月から9月くらいと、12月から2月くらいである。
花径9センチくらいの鐘形をした5弁花である。
花びらの色は黄色で、つけ根のほうは暗い紅色をしている。
雄しべはたくさんあり、雌しべの花柱は5つに裂ける。
朝開いて夕方には咲き終わる一日花だが、株全体では次々と花をつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Hibiscus はギリシャ語由来で「Hibis(エジプトの女神)」の名からきているとの説があり、大形のゼニアオイ属につけられた名である。
種小名の tiliaceus は「シナノキ属(Tilia)のような」という意味である。
写真は2月に名護市の喜瀬地区で撮った。
学名:Hibiscus tiliaceus


★朝だからまりないのかな開き方
 大きいけれど恥ずかしそうに

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by ryudesuyo | 2015-02-09 09:44 | アオイ科

ベゴニア・ウルミフォリア

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ベゴニア・ウルミフォリアはシュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の多年草である。
ベゴニア属は世界に2000種くらいが分布する。
また多くの園芸品種がある。
日本にも中国原産だが野生化した秋海棠(シュウカイドウ)が生育するので、属名の和名をシュウカイドウ属という。
本種の原産地は南アメリカのベネズエラである。
木立性ベゴニアといわれるものの1つである。
茎が木質化して立ち上がる性質がある。
英名はエルムリーフベゴニア(elm-leaf begonia)という。
エルムはニレ属の樹木の総称で、葉の形が似ていることから名づけられた。
草丈は40センチから90センチくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の色は明るい黄緑色で、先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月から9月くらいである。
温室ではほぼ周年開花をする。
葉の脇から集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、白い小さな花をつける。
花被片は4枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Begonia はフランス人でフランス領アンティル諸島の総督だった「ベゴン(Michel Begon, 1638-1710)さん」の名からきている。ベゴニアの仲間数種をヨーロッパに紹介した。
種小名の ulmifolia は「Ulmus(ニレ属)に似た葉の」という意味である。
写真は2月に北大植物園で撮った。
学名:Begonia ulmifolia


★北大にぴったりの名のベゴニアだ
 エルムリーフに笑みの浮かんで

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by ryudesuyo | 2015-02-08 13:35 | シュウカイドウ科

大葉木(オオバギ)

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大葉木(オオバギ)はトウダイグサ科オオバギ属(マカランガ属)の常緑高木である。
マカランガ属はアジア、アフリカ、南太平洋諸島、オーストラリアなどに300種以上が分布する。
日本にも大葉木(オオバギ)が分布し、属名の和名をオオバギ属という。
本種は日本では奄美大島以南に分布し、石灰岩地帯の林の縁などに生える。
また、公園樹や街路樹とされる。
海外では、台湾、中国の南部、マレーシア、ニューギニア、オーストラリアなどに分布する。
樹高は4~10メートルくらいである。
雌雄異株である。
葉は大形の盾形で、互い違いに生える(互生)。
葉の裏の真ん中から葉の柄が出ていて、ハスの葉のようである。
葉の先は尾状に尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は2月から4月くらいである。
円錐状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄緑色の花が樹を被う。
花径は1センチくらいで小さい。
花の後にできる実は球形のそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)で、黒く熟する。
和名の由来は葉が大きな樹木ということからきている。
別名を大葉木(オオバキ)ともいう。
学名の Macaranga はこの属の1種のマダガスカルでの呼び方からきている。
種小名の tanarius の意味はまだ調べられていない。
変種名の tomentosa は「密に細かな綿毛のある」という意味である。
写真は2月に沖縄の世界遺産・斎場御嶽(せーふぁうたき)で撮った。
学名:Macaranga tanarius var. tomentosa


★静けさの中に開いた花房は
 異国情緒を高めるように

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by ryudesuyo | 2015-02-07 10:40 | トウダイグサ科