大紅団扇(オオベニウチワ)

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大紅団扇(オオベニウチワ)はサトイモ科ベニウチワ属(アンスリウム属)の常緑多年草である。
アンスリウム属は中南アメリカに1000種くらいが分布する。
日本にも明治時代には同属の紅団扇(ベニウチワ)が渡来しており、属名の和名をベニウチワ属という。
本種の原産地は南アメリカのコロンビアからエクアドルにかけてである。
英名はフラミンゴフラワー(flamingo flower)という。
中国名は燭臺花(zhu tai hua)である。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
鉢植えや切り花として愛好されている。
属名のアンスリウムやアンスリウム・アンドレアヌムの名でも流通している。
草丈は70センチから80センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄がある。
葉は艶のある緑色の卵形で、つけ根の部分は矢じり形になっている。
開花時期は周年である。
仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)は艶があり、赤いハート形をしている。
本当の花は中心の棒状の部分である。
肉穂花序といい、花軸が多肉化して花が表面に密生している。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。
多くの園芸品種があり、仏炎苞の色も白やピンクなど多彩である。
花言葉は「情熱、煩悩」である。
8月8日の誕生花である。
属名の Anthurium はギリシャ語の「anthos(花)+oura(尾)」からきている。肉穂花序が尾のように見えることから名づけられた。
種小名の andreanum はフランス人の園芸家「アンドレイ(Edouard Andre, 1840-1911)さんの」という意味である。
写真は1月につくば植物園の温室で撮った。
学名 Anthurium andreanum


★鮮やかな深紅の色に誘われて
 手を差し伸べる大紅団扇
☆情熱のハートは燃えて誘いつつ
 色とりどりに心染めては

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# by ryudesuyo | 2016-08-08 10:04 | サトイモ科

トレニア

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トレニアはゴマノハグサ科ツルウリクサ属(トレニア属)の多年草である。
分類体系によっては(APGIII)アゼナ科とされる。
トレニア属は東南アジアやアフリカに60種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
日本にも蔓瓜草(ツルウリクサ)が分布し、属名の和名はツルウリクサ属という。
本種の原産地はベトナムである。
英名はブルーウィングス(bluewings)やウィッシュボーンフラワー(wishbone flower)である。
ウィッシュボーンは鳥の胸のV字形をした骨のことである。
日本へは明治時代の初期に渡来した。
園芸上は一年草扱いをされ、庭植えや鉢植えで観賞用に栽培されている。
和名は花瓜草(ハナウリクサ)という。
和名の由来は、蔓瓜草(ツルウリクサ)の仲間で花がきれいなことからきている。
トレニアは属名であるが、YListでは本種の別名として記載している。
草丈は20センチから30センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5月から10月である。
紫青色をした花径15ミリから20ミリくらいの唇形の花をつける。
園芸品種には花の色が白やピンク、青などのものもある。
喉の部分には黄色の斑紋が入る。
上唇は浅く2つに裂ける。
下唇は上唇より大きく、3つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「ひらめき」である。
8月6日の誕生花である。
属名の Torenia はスウェーデン人の宣教師「トレン(Olaf Toren, 1718-1753)さん」の名からきている。
種小名の fournieri はドイツ人の植物学者「フルニエ(Eugene Fournier, 1834-1884)さんの」という意味である。
写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Torenia fournieri


★暑いから乾杯しようごくごくと
 咲くトレニアは水が大好き
☆トレニアはちょっとおすまし見つめれば
 得意顔して悪戯仕掛け

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# by ryudesuyo | 2016-08-06 14:08 | ゴマノハグサ科

鹿の子百合(カノコユリ)

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鹿の子百合(カノコユリ)はユリ科ユリ属(リリウム属)の多年草である。
リリウム属は北半球の温帯を中心に100種くらいが分布する。
また、膨大な数の園芸品種が作出されている。
日本では古くから「ゆり」の呼称が用いられており、属名の和名はユリ属という。
「ゆり」の由来には諸説があり、中国名からきた「百合」の字が後から充てられたようである。
本種は四国から九州にかけて分布し、海岸の崖や山中の岩場に生える。
また、栽培もされており、庭植えや鉢植え、切り花とされる。
海外では、台湾の北部と中国の江西省にも分布している。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
自生地は限られており、四国では愛媛、徳島県の山間部、九州では薩摩半島から熊本、長崎、福岡の海岸線や薩摩川内市の甑島、佐世保市の南九十九島などに生える。
薩摩川内市、佐世保市、魚津市などが「市の花」に指定している。
草丈は100センチから150センチくらいである。
葉は線形で長さが10センチから18センチくらいあり、革質で艶がある。
開花時期は7月から8月である。
茎先で枝分かれをして、数個から十数個の花をやや下向きにつける。
花径は8センチから10センチくらいあり、花びら(花被片)は反り返っている。
花の色は白ないし淡い紅色で、内側に赤い斑点がある。
雄しべは6本、雌しべは1本である。
和名の由来は、花の斑点を鹿子絞りに見立てたものである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
シーボルトがヨーロッパに紹介し、オランダで品種改良が行われて、カサブランカなどが生まれた。
鱗茎には食用になる。
また、生薬では百合(ひゃくごう)といい、滋養強壮、利尿、咳止め、解熱、消炎などの薬効がある。
土用百合(ドヨウユリ)、七夕百合(タナバタユリ)などの別名がある。
開花時期にちなんで名づけられたものであろう。
花言葉は「荘厳」「慈悲深さ」である。
俳句の季語は夏である。
8月2日の誕生花である。
属名の Lilium はギリシャ語の「leirion(白)」からきている。マドンナリリーの白い花を念頭に名づけられたものである。
種小名の speciosum は「華やかな」という意味である。
なお、環境省のレッドリストでは2012年版から学名をLilium speciosum var. speciosumに変更したが、YListではこの学名を島鹿の子百合(シマカノコユリ)のものとしており、相違がある。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Lilium speciosum(RDB:Lilium speciosum var. speciosum)


★俯けど色に出にけり鹿の子百合
 紅い斑点艶かしくて
☆鮮やかな紅い斑点鹿の子百合
 何を祈りて咲くその姿

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# by ryudesuyo | 2016-08-04 10:12 | ユリ科

蛍袋(ホタルブクロ)

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うな垂れて蛍袋の片思い

蛍袋(ホタルブクロ)はキキョウ科ホタルブクロ属(カンパヌラ属)の多年草である。
カンパヌラ属は北半球を中心に500種以上が分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
園芸的にはカンパニュラという英語風の読み方で流通している。
日本にも本種などが分布し、属名の和名はホタルブクロ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、山野に生える。
また、庭植えや鉢植えなどに利用される。
海外では、朝鮮半島や中国、ロシアにも分布している。
中国名は紫斑風鈴草(zi ban feng ling cao)という。
英名はスポッテッドベルフラワー(spotted bellflower)である。
単にベルフラワー(bell flower)とすると、広くカンパヌラ属を指す言葉になる。
和名の由来については、提灯の古名である火垂(ほたる)からきているなどの説がある。
草丈は30センチから80センチくらいである。
根際から生える葉は卵心形である。
開花時期には枯れる。
茎につく葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
茎につく葉は上部へいくほど小さくなる。
下部では短い柄があり、上部では茎を抱く。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から8月である。
茎先や葉の脇に、長さ4、5センチの釣鐘形の花を下向きにつける。
花の色は、白から濃い紅紫色まである。
花冠の内側には濃い色の斑点がある。
萼片は5枚で、萼片の間に反り返る付属片があるのが本種の特徴である。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「正義」「貞節」「愛らしさ」である。
俳句の季語は夏である。
7月24日の誕生花である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名と変種名の punctata は「斑点のある」という意味である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Campanula punctata var. punctata


★うな垂れて蛍袋は物思い
 独りぽっちで咲くのが厭と
☆頷きて揺れる姿は愛らしく
 誰に聴かせる澄んだ音色を

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# by ryudesuyo | 2016-07-30 14:28 | キキョウ科

西洋薄荷(セイヨウハッカ)

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西洋薄荷(セイヨウハッカ)はシソ科ハッカ属(メンタ属)の多年草である。
メンタ属は世界に10数種が分布する。
また、多くの栽培品種がある。
日本にも薄荷(ハッカ)が分布し、属名の和名はハッカ属という。
本種は、メンタ・アクアティカ(Mentha aquatica)とスペアミント(Mentha spicata)の自然交雑種である。
原産地はヨーロッパである。
全草にメントール(menthol)を含み、古代ギリシャやローマの時代から栽培され、香料や風味付けとして使用されてきた。
また、薬用にも利用されてきた。
日本へは明治時代に導入されたが、本格的に栽培されるには至らず、ハーブとして家庭用に栽培されてきた。
逸出したものが全国的に野生化している。
英名はペパーミント(peppermint)という。
日本でも別名とされており、この名称のほうが通りがよいかもしれない。
また、YListでは和名を胡椒薄荷(コショウハッカ)としている。
草丈は30センチから100センチくらいである。
葉は楕円形ないし卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7月から9月である。
淡い紫色の花を穂状につけるか輪生させる。
花冠は唇形で、雄しべ4本と雌しべ1本がある。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
花言葉は「有徳の人」である。
7月22日の誕生花である。
属名の Mentha はギリシャ神話に登場するニンフ「メンテ(Menthe)」の名からきている。
種小名の piperita は「コショウ属(Piper)のような」という意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Mentha x piperita


★傍に来てペパーミントのこの香り
 楽しんでねと花は囁き
☆爽やかな香りは心安らぎて
 夏の暑さもしばし忘れて

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# by ryudesuyo | 2016-07-28 13:03 | シソ科