万両(マンリョウ)はヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑小低木である。
関東地方以南の本州から沖縄にかけて分布し、山地の林の中に生える。
また、観賞用として植栽される。
海外では、朝鮮、中国、台湾、インドシナ、インド、マレーなどにも分布する。
お正月の縁起物として、盆栽や切り花によく使われる。
樹高は30~100センチくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
白い小さな花が散状につく。
熟果期は11~3月である。
晩秋に液果(果皮が肉質で液汁が多い実)が赤く熟し、翌春まで木についている。
果実の色は普通は赤いが、栽培品種には白や黄色のものもある。
よく似た千両(センリョウ)は実を枝先に上向きにつける。
俳句の季語は冬である。
写真は11月に小石川植物園で撮った。
学名:Ardisia crenata
★万両は骨の髄まで朱に染めて
誰を待つやら冬陽を浴びて
花図鑑
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