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洞門鰐口草(ドウモンワニグチソウ)

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洞門鰐口草(ドウモンワニグチソウ)はユリ科アマドコロ属の多年草である。
分類体系によってはスズラン科とされる。
山形県、福島県、滋賀県に分布し、山地の草原に生える。
特徴は、苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)が細いことである。
深山鳴子百合(ミヤマナルコユリ)と鰐口草(ワニグチソウ)の雑種と推定する説もある。
なお、「洞門」の名は発見地である山形県小国町の片洞門からきている。
草丈は20~30センチくらいである。
茎の下部は円柱形、上部には稜がある。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5~6月である。
葉の脇に花を2輪ずつ垂れ下げる。
花は緑白色の筒状である。
花糸(雄しべの花粉を入れる袋についている柄)に乳頭状突起があり、短い毛が生える。
苞は2枚で、細い披針形である。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
属名の Polygonatum はギリシャ語の「polys(多)+gonu(節)」からきている。根茎にたくさんの節があることから名づけられた。
種小名の domonense は「洞門の」という意味である。
写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Polygonatum domonense


★限られた土地にひっそりうな垂れて
 咲く花ゆえか姿謎めき
洞門鰐口草(ドウモンワニグチソウ)_d0059226_10462054.jpg

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by ryudesuyo | 2011-05-08 10:47 | ユリ科
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