大葉寒葵(オオバカンアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草である。
奄美諸島の固有種で、山地の林の中に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は10センチから20センチくらいである。
根茎から柄の長い葉が数枚出る。
葉の形は卵状の三角形で、厚くて艶がある。
トカラ列島に分布する吐喝喇寒葵(トカラカンアオイ)に似るが、本種は葉の柄に疎らに毛が生える。
開花時期は11月から2月くらいである。
先が3つに裂けた筒状の萼からなる暗い紫色の花をつける。
花弁はない。
花径は小さい。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の lutchuense は「琉球の」という意味である。
写真は11月につくば植物園の「日本の固有植物展」で撮った。
学名:Asarum lutchuense
★大形で艶やかに照る葉を開く
花咲く姿次はこの目で
花図鑑
植物図鑑
|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
|
|