富岡菫(トミオカスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
錦菫(ニシキスミレ:Viola mandshurica f. albo-variegata)と斑入り源氏菫(フイリゲンジスミレ:Viola variegata)との人工交配種である。
交配者は鈴木吉五郎さんである。
鈴木さんは、鈴木菫(ススギスミレ)や薄黄薺(ウスキナズナ)などを作出したことで知られる。
また、大賀蓮(オオガハス)の開花にも成功している。
和名は、鈴木さんの自宅のあった横浜市金沢区の富岡に因む。
葉は披針形である。
葉には錦菫(ニシキスミレ)の名の由来となった象牙色と淡い紅色の斑が入り、また斑入り源氏菫(フイリゲンジスミレ)の名の由来となった白い斑も入る。
花の様子は両者の中間形となる。
花の色は濃い紫色で、側弁には毛が生える。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は円筒形である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の kisoana は「木曽の」という意味である。
種小名の suzukii は山野草の栽培技術者「鈴木吉五郎さんの」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンターの菫展で撮った。
学名:Viola x kisoana f. suzukii
★数々のミラクル生んだ先人の
姿映して富岡菫
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