オキザリス(oxalis)はカタバミ科カタバミ属に属する球根植物である。
カタバミ属にはおよそ500以上もの種類があるが、その中でも、球根をもつものがオキザリスと呼ばれている。
片喰(かたばみ)は古くから日本にある雑草で『枕草子』にも登場するが、オキザリスのほうは輸入種である。
片喰と書くのは、夜になると葉を閉じてしまい、まるで半分食べられたように見えるからだという。
ハート形の三小葉からなる葉の形は「白詰草(クローバー)」に似ている。
オキザリスとは、ギリシャ語で「酸っぱい」という意味がある。葉や茎にシュウ酸((oxalic acid))という物質を含み、酸味があるために名づけられたものである。これは日本でカタバミを酢漿と書くこともあることと共通している。
ドイツやフランスでは、「Goodluck plants」と呼ばれ、新年の贈り物になっているそうである。最近は花色も増え、手軽に楽しめる球根花として広く愛されている植物である。
★紅燃やし咲くオキザリス恋を知り
尽きぬ思いを風に癒して
☆妖精が顔を覗かすオキザリス
小さな恋も可憐に咲いて