人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 蔓雉筵(ツルキジムシロ) ロードデンドロン・リギデュム >>

春の田村草(ハルノタムラソウ)

春の田村草(ハルノタムラソウ)_d0059226_13541753.jpg

春の田村草(ハルノタムラソウ)はシソ科アキギリ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の紀伊半島と四国、九州に分布し、山地や湿った谷間の木陰に生える。
このような分布を襲速紀(そはやき)要素と呼んでいる。
「襲」は熊襲(くまそ)、「速」は速水瀬戸(はやすいのせと)、「紀」は紀伊(きい)を指す。
「速水瀬戸」というのは豊予海峡のことである。
襲速紀要素の植物は主として中央構造線の南側に分布し、これは日本列島形成の歴史と関係があると考えられている。
草丈は10~20センチくらいである。
葉は1~2回羽状複葉である。
下部の葉には長い柄がある。
小葉の縁には少数のぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面にはまばらな毛がある。
開花時期は4~6月である。
白い小さな唇形の花を数段輪生する。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
和名の由来ははっきりしていない。
属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。
種小名の ranzaniana は江戸時代の本草学者「小野蘭山(おの・らんざん, 1729-1810)さんの」という意味である。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Salvia ranzaniana


★名の由来わからぬけれど清楚なる
 姿を見せて和製サルビア

春の田村草(ハルノタムラソウ)_d0059226_1461166.jpg


花図鑑
植物図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



花・ガーデニング
by ryudesuyo | 2014-05-07 14:10 | シソ科
<< 蔓雉筵(ツルキジムシロ) ロードデンドロン・リギデュム >>