藪苧麻(ヤブマオ)はイラクサ科カラムシ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、空き地や道端などに普通に生える。
草丈は100~120センチくらいになる。
茎は枝分かれをせず直立する。
葉は向かい合って生える(対生)。
長さは10~15センチくらいで幅の広い卵形ないし卵状の楕円形である。
やや厚くざらざらし、縁のぎざぎざ(鋸歯)は鋭い。
葉の先は尾状に尖り、裏面には短毛が生える。
開花時期は7~10月である。
雌雄同株で、雄花と雌花が同じ株につく。
茎の上部に雌花序、下部に雄花序がつく。
雌花は球状に集まって固まりになり、それが穂状につく。
写真は7月に大船植物園で撮った。
学名:Boehmeria longispica(=Boehmeria japonica var. longispica)
★長い穂をぐにょりとつけて藪苧麻は
ぐんぐん伸びる雑草の王