人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 篶竹(スズタケ) 小鮒草(コブナグサ) >>

隈笹(クマザサ)

隈笹(クマザサ)_d0059226_624894.jpg

隈笹(クマザサ)はイネ科ササ属の多年生植物である。
北方領土を含む日本各地に分布し、山地などに生える。
また、日本庭園などに植えられる。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンなどにも分布する。
稈の高さは1~2メートルになる。
根茎は地中を横に這う。
稈は円筒形で中空である。
上部で疎らに枝分かれする。
葉は長い楕円形ないし長い卵形で、枝先に4~7枚つく。
葉の柄は短く、つけ根は円形で、平行脈がある。
冬を越した葉は縁に隈取りができるというのが名の由来である。
隈取りができるのは縁が枯れるためである。
夏に稀に花を咲かせる。
花の色は紫色を帯びた緑色で、円錐状の花穂を直立させる。
花が咲くとその辺りの隈笹(クマザサ)は終わりを告げるが、こぼれ種からすぐに芽吹く。
葉は粽(ちまき) に使うなど料理用、菓子用などの装飾材となる。
乾燥した葉は健康茶にされたり、エキスが健康食品として市販されている。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Sasa veitchii

★少しだけ生えれば品よく見えるけど
 群生すれば熊も出そうで
隈笹(クマザサ)_d0059226_6244887.jpg

by ryudesuyo | 2006-12-01 06:24 | イネ科
<< 篶竹(スズタケ) 小鮒草(コブナグサ) >>