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草の王(クサノオウ)

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草の王 (クサノオウ)はケシ科クサノオウ属の越年草である。
北海道から九州にかけて分布し、林の縁や土手などに生える。
草丈は30~80センチくらいである。
葉は羽状に深く裂ける。
開花時期は5~9月である。
葉の脇から花序
花の色は鮮やかな黄色で、花弁は4枚である。
萼は2枚あるが、花が咲くと落下する。
清楚な感じのする花だが、茎や葉の黄色の汁液にはアルカロイドを含み、有毒である。
一方で、皮膚病の湿疹(クサ)を治す効があるので「瘡(クサ)の王」という漢字を充てたりもする。
生薬名は白屈菜(はっくつさい)という。
煎じて患部を洗ったり塗布したりする。
かつては痛み止めに用いたこともあるが、現在では内服薬としては用いられない。
また、茎を切ると黄色の汁が出ることから「草の黄(オウ)」とも書く。
写真は6月に鎌倉の玄収寺で撮った。
学名:Chelidonium majus var. asiaticum


★草の王は毒と薬を併せ持ち
 神秘の姿風に晒して
☆ひらひらと舞う蝶のよに草の王は
 ただあるがまま咲くを楽しみ

草の王(クサノオウ)_d0059226_8361498.jpg

花の本屋さん
by ryudesuyo | 2007-03-11 08:36 | ケシ科
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