人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 壇香梅(ダンコウバイ) 白薊芥子(シロアザミゲシ) >>

黒文字(クロモジ)

黒文字(クロモジ)_d0059226_719246.jpg

黒文字(クロモジ)はクスノキ科クロモジ属の落葉低木である。
本州の岩手県から九州にかけて分布し、山地に生える。
樹高は2~5メートルくらいである。
樹皮は暗い緑色で、黒い斑点がある。
この斑点を文字に見立てたのが名の由来である。
葉や樹皮はよい香りがする。
葉は長い楕円形で、枝先に集まってつき互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の質は薄い紙質で、表面は濃い緑色、裏面は白っぽくなる。
開花時期は3~4月である。
葉の展開と同時に花を咲かせる。
雌雄異株である。
花の色は黄緑色で、雌花のほうが黄色が濃い。
花序は散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)で、雄花はたくさんつき、雌花は少ない。
実は直径5~6ミリの液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、9~10月くらいに黒く熟する。
材は爪楊枝や細工物とされる。
写真は3月に目黒の自然教育園で撮った。
学名:Lindera umbellata


★なるほどと木肌さわって確かめる
 名前の由来ここにあるかと
黒文字(クロモジ)_d0059226_7193173.jpg

花の本屋さん
by ryudesuyo | 2007-03-24 07:20 | クスノキ科
<< 壇香梅(ダンコウバイ) 白薊芥子(シロアザミゲシ) >>