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伶人草(レイジンソウ)

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伶人草(レイジンソウ)はキンポウゲ科トリカブト属の多年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、山地の林の中や草原に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
大陸系の遺存種と考えられている。
「伶人」というのは雅楽の奏者のことである。
名の由来は、花の姿を「伶人」のかぶる冠に見立てたものである。
トリカブト属なので全草が有毒である。
草丈は40~80センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄があり、手のひら状に5つから7つに裂ける。
開花時期は8~10月である。
茎先や葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色の花をつける。
花は下から上へと咲いていく。
花びら(花弁)のように見えるのは蕚で、その中に花びらがある。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は、細くて先が渦巻き状になる。
写真は10月に神戸市の六甲高山植物園で撮った。
学名:Aconitum loczyanum


★耳当てて風にそよぐを聴いてみる
 古人(いにしえびと)になった気分で

伶人草(レイジンソウ)_d0059226_19553236.jpg

花図鑑
by ryudesuyo | 2007-10-18 19:56 | キンポウゲ科
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