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鵯上戸(ヒヨドリジョウゴ)

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鵯上戸(ヒヨドリジョウゴ)はナス科ナス属の蔓性多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、林の縁や山道などに生える。
長い葉の柄で他のものに絡みついて伸びる。
全体に軟毛が密生する。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
下部の葉は3つから5つに深く裂ける。
開花時期は8~10月である。
葉と向き合って、疎らに集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)をつける。
小さな白い花で、花冠は5つ裂けて反り返る。
雄しべは雌しべの回りを筒状に取り囲むように並ぶ。
花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、緑色から赤く熟する。
直径は1センチに満たない。
実には解熱、利尿、解毒などさまざまな薬効があるが、神経毒であるソラニンを含むので食べるのは危険である。
名の由来は、鵯(ヒヨドリ)が実を好むというところからきているという。
古名を保呂之(ホロシ)といい、万葉集にも登場する。
写真は9月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Solanum lyratum


★紅き実が鵯呼ぶと伝えらる
 白き小花は静御前や
鵯上戸(ヒヨドリジョウゴ)_d0059226_114823.jpg

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by ryudesuyo | 2008-08-16 11:16 | ナス科
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