![]() ポテンティラ・アウレアはバラ科キジムシロ属の多年草である。 原産地はヨーロッパである。 アルプス山脈やピレネー山脈に分布し、標高1200~2800メートルの草地や牧草地などに生える。 英名はゴールデン・シンクフォイル(golden cinquefoil)である。 シンクフォイルはキジムシロのことである。 草丈は5~20センチくらいである。 根際から生える葉は5小葉からなる複葉である。 小葉の形は細長い楕円形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。 葉の色は灰白色を帯びる。 開花時期は6~8月である。 茎の上部に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、小さな黄色い花をいくつかつける。 花弁は5枚で、ハート形をしている。 写真は5月に北大植物園で撮った。 学名:Potentilla aurea ★ヨーデルの聞こえるような牧草地 とても好きだよきれいに咲くよ ![]() 花図鑑 ![]() ■
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by ryudesuyo
| 2009-06-30 06:02
| バラ科
![]() ブッシュ・シンクフォイル(bush cinquefoil)はバラ科キジムシロ属の落葉低木である。 シンクフォイルは雉蓆(キジムシロ)のことである。 日本にも分布する金露梅(キンロバイ)の基本種である。 北アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどに分布し、高山に生える。 学名では、ポテンティラ・フルティコサとなる。 樹高は30~120センチくらいである。 よく枝分かれをし、枝は直立する。 葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。 小葉は長さ3センチくらいの細長い楕円形である。 1枚の葉は3~7枚の小葉で構成される。 開花時期は6~10月くらいである。 初霜の降りるころまで開花を続ける。 花径3~5センチくらいの黄色い5弁花である。 花の色が白やオレンジ色の栽培品種もある。 写真は6月に北大植物園のカナディアン・ロックガーデンで撮った。 学名:Potentilla fruticosa ★名札には違う名前が書かれても 見分けどころはわからぬままに ![]() 花図鑑 ![]() ■
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by ryudesuyo
| 2009-06-29 05:58
| バラ科
![]() トール・シンクフォイル(tall cinquefoil)はバラ科キジムシロ属の多年草である。 シンクフォイルは雉蓆(キジムシロ)のことである。 学名ではポテンティラ・アルグタとなる。 原産地は北アメリカである。 草丈は30~100センチくらいである。 茎は直立し、丈夫である。 葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)である。 3~11枚の小葉で1枚の葉が構成される。 小葉は先へいくほど大きくなる。 小葉の形は楕円形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。 開花時期は6~7月である。 茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、クリーム色ないし白の5弁花をつける。 花の真ん中には黄色い雄しべが20本以上ある。 萼片は5枚で、緑色である。 写真は6月に北大植物園のカナディアン・ロックガーデンで撮った。 学名:Potentilla arguta ★背の高い姿がどこか面白い 雉蓆とは思えぬようで ![]() 花図鑑 ![]() ■
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by ryudesuyo
| 2009-06-28 10:13
| バラ科
![]() アポイ金梅(アポイキンバイ)はバラ科キジムシロ属の多年草である。 北海道日高山系のアポイ岳周辺に分布し、高山の少し湿った礫地や草地に生える。 分類上は、深山金梅(ミヤマキンバイ)の変種である。 蛇紋岩地に適応できるように変化したものである。 草丈は10センチくらいである。 葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、小葉は深く切れ込む。 葉は厚くて艶がある。 開花時期は5~8月である。 茎先に黄色い花をつける。 花びら(花弁)は5枚で、先が窪んでいる。 花径は15ミリくらいである。 「金梅」の名は、花の色が黄色で形が梅の花に似ているところからきている。 写真は10月に大阪市の「咲くやこの花館」で撮った。 学名:Potentilla matumurae var.apoiensis ★ここだけに咲いているから逢いに来て 見つけてみてとアポイ金梅 ![]() 花図鑑 ![]() ■
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by ryudesuyo
| 2009-06-27 07:16
| バラ科
![]() 雌阿寒金梅 (メアカンキンバイ) はバラ科キジムシロ属の多年草である。 北海道固有種である。 知床山系、阿寒山系、大雪山系、十勝連峰、羊蹄山などに分布し、高山の礫地に生える。 環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。 和名は、発見地である道東の雌阿寒岳に由来する。 草丈は3~10センチくらいである。 背は低く、地面にへばりつくようにして広がる。 葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、小葉はくさび形をしている。 葉の色は灰色がかった緑色である。 自生地での開花時期は7~8月である。 茎先に花径15ミリくらいの黄色い花を数個つける。 先が丸いしゃもじのような形をした5枚の花びらの間は空いていて、緑色の咢片が目立つ。 別名を蝦夷深山金梅(エゾミヤマキンバイ)ともいう。 写真は5月に北大植物園で撮った。 学名:Potentilla miyabei ★雌阿寒の名に厳しさを垣間見る 高山の花滅ぶことなく ![]() 花図鑑 ![]() ■
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by ryudesuyo
| 2009-06-26 06:02
| バラ科
![]() 千島金梅(チシマキンバイ)はバラ科キジムシロ属の多年草である。 北方領土を含む北海道に分布し、海岸の岩場などに生える。 海外では、サハリン、カムチャツカ半島、シベリア、北アメリカなど周北極地域に分布している。 千島で発見され、花の形が梅に似て鮮やかな黄色というのが、和名の由来である。 草丈は10~30センチくらいである。 寒い地方の植物の特徴だが、茎や葉など全体が綿毛に被われている。 茎はやや斜めに伸びる。 根から生える葉は、3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)である。 質は分厚く、綿毛に覆われている。 自生地での開花時期は6~8月である。 直径3~5センチくらいの黄色い5弁花を数輪つける。 丈夫な花なので、鉢植えやロックガーデン植えとして愛好されている。 写真は5月に北大植物園で撮った。 学名:Potentilla megalantha ★鮮やかな黄金の色がよく似合う 千島金梅人に愛され ![]() 花図鑑 ![]() ■
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by ryudesuyo
| 2009-06-25 06:08
| バラ科
![]() 夕張金梅(ユウバリキンバイ)はバラ科キジムシロ属の多年草である。 北海道の夕張岳や大雪山系、日高山脈などに分布し、高山にある蛇紋岩地の草地や礫地に生える。 環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。 分類上は、深山金梅(ミヤマキンバイ)の変種とされている。 基本種との違いは、葉に艶がないことである。 草丈は5~20センチくらいである。 根際から生える葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、何枚もが輪生する。 小葉の形は倒卵形で、上部の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。 葉には艶はなく、少し毛が生える。 茎につく葉もあるが小さい。 開花時期は5~6月である。 茎の上部で枝分かれをし、それぞれの先に花径2センチくらいの黄色い花をつける。 花びらは5枚である。 花びらの形は幅の広い倒卵形で、先は少しへこんでいる。 雄しべは20本くらいある。 写真は5月に北大植物園で撮った(植栽)。 学名:Potentilla matsumurae var. yuparensis ★少しだけ仲間と違う葉をつけて 高嶺が似合う夕張金梅 花図鑑 ![]() ■
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by ryudesuyo
| 2009-06-24 05:59
| バラ科
![]() 裏白金梅(ウラジロキンバイ)はバラ科キジムシロ属の多年草である。 北海道と本州中部地方に分布し、高山に生える。 海外では、北半球の北部に広く分布する周北極要素植物である。 寒冷期に日本まで分布を広げ、温暖化が進む中で高山に取り残されたものと推測される。 日本での分布は不連続で、北海道の礼文島や夕張岳、中部地方の白馬岳、八ヶ岳、北岳、荒川岳などに生育する。 環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。 草丈は10~30センチくらいである。 茎には白い毛が密生している。 葉は小葉3枚で1組になる3出複葉である。 小葉の形は楕円形で、裏面には白い毛が密生している。 これが名の由来にもなっている。 近縁種の深山金梅(ミヤマキンバイ)に似ているが、見分けるポイントとなる。 開花時期は6~7月くらいである。 長い花茎をひょろっと伸ばし、花径2センチくらいの黄色い花をつける。 写真は4月に板橋区立赤塚植物園で撮った。 学名:Potentilla nivea ★花茎をひょろりと伸ばし金色の 花が微笑む裏白金梅 ![]() 花図鑑 ![]() ■
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by ryudesuyo
| 2009-06-23 06:21
| バラ科
![]() 深山金梅(ミヤマキンバイ)はバラ科キジムシロ属の多年草である。 北海道から本州の中部地方にかけて分布し、高山の草地や岩場、礫地などに生える 海外では、朝鮮半島、中国、シベリアなどにも分布する。 草丈は10~20センチくらいである。 根茎は太く、地を這うように伸びる。 葉は根元から束のように生える3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、長い柄がある。 小葉は卵形で光沢があり、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。 葉の両面に褐色の長い剛毛があり、縁にも密生する。 開花時期は7~8月である。 茎先に花径2センチくらいの濃い黄色の花を数個つける。 花びらは5枚で、中心に近いほうが色が濃い。 名は、深山に咲く金色の梅に似た花というところからきている。 生える場所が限定的ではないので、代表的な高山植物として親しまれている。 写真は7月に箱根湿生花園で撮った。 学名:Potentilla matsumurae ★山深く黄金の色に照り映えて 深山金梅人待ち顔に ![]() 花図鑑 ![]() ■
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by ryudesuyo
| 2009-06-22 05:58
| バラ科
![]() 蔓雉筵(ツルキジムシロ)はバラ科キジムシロ属の多年草である。 北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の草原や岩石地などに生える。 海外では、サハリン、カムチャツカ半島、韓国の済州島などにも分布する。 草丈は10~30センチくらいである。 全草に毛が生えている。 匍匐枝を伸ばして繁殖する。 葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)である。 小葉は5~7枚で構成される。 小葉の形は幅の広い卵形で、上部の3枚はほぼ同じ大きさになる。 開花時期は4~7月である。 茎先に数個の黄色い花をつける。 花径は2センチくらいで5弁花である。 写真は4月に京都府立植物園で撮った。 写真は5月に北大植物園で撮った。 学名:Potentilla stolonifela ★名を聞いて蔓はどこかと目を凝らす 花は黄金の蔓雉筵 ![]() 花図鑑 ![]() ■
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by ryudesuyo
| 2009-06-21 13:12
| バラ科
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